「猿も木から…」マンション最上階狙う空き巣、屋根から転落し御用

7月30日11時47分配信 産経新聞

 マンションの最上階を狙い空き巣をしたとして、神奈川県警捜査3課などは、窃盗容疑で横浜市保土ケ谷区の塗装工、佐藤成人被告(49)=同罪などで起訴=を逮捕した。県警によると、佐藤容疑者はマンションの外階段から侵入して屋上に行き、外壁の段差などを利用してベランダに入り込む手口で、空き巣を繰り返していたという。

 佐藤容疑者は「高層階は無施錠が多い。平成8年からやった」と供述。県警は同市内で同様の手口の犯行を500件以上確認し、被害総額は約5千万円にのぼるとみて裏付けを進めている。

 県警の調べによると、佐藤容疑者は3月29日午後、同市神奈川区のマンション7階の家に侵入し、現金22万円などを盗んだ疑いが持たれている。佐藤容疑者は5月24日に民家に侵入しようとして屋根から転落し、骨折。警戒中の警察官に見つかり、病院に搬送され、退院後に逮捕された。佐藤容疑者は「猿も木から落ちる」などと話していたという。

松田、怪物に挑んで銅メダル 「攻めたことに後悔はしていない」

7月30日9時31分配信 産経新聞

 男子200メートルバタフライ決勝で、松田丈志(25)=レオパレス21=は苦手の前半から飛ばしフェルプスに食らいついた。だが相手は北京五輪8冠の「怪物」。ラスト25メートルで競りかける余力をなくし失速。残り10メートルでは後続選手にも抜かれ、悔しい3位に。「一世一代のチャンスだったんですが…」と苦笑した。

 残り50メートルでフェルプスを「とらえられる」位置につけ、日本記録を0秒64上回るペースでターン。前日の準決勝ではジャケド社製の新型高速水着を着用し、怪物に0秒13差をつけて全体1位で通過し、初めて「戦える」と意識していただけに「攻めたことに後悔はしていない。彼と勝負できたのはいい経験だから」と胸を張った。

 銅メダルを獲得はしたが、優勝に絡めなかった北京五輪を教訓に、さらなるスピードアップを図った。階段をダッシュして太もも裏や体幹を鍛え、深く潜るドルフィンキックを身につけた。フェルプスを意識せず、いつものように後半勝負に徹していれば、銀メダルと日本記録に届いていたかもしれない。

 だが北京五輪で銅メダルを「自分の色のメダル」と満足げに喜んでいた松田が、今回は「少し悔しい。そう思えることが成長した証しかな」と話し、さらなる進歩にどん欲さをうかがわせた。

 北京後は、1年1年考えながらやっていくと話していた25歳。フェルプスと肩を組んだ表彰台から、ロンドン五輪で再対決する姿がきっと見えたはずだ。(青山綾里)

障害者の実情知って、親子で疑似体験/葉山

7月29日23時0分配信 カナロコ

 何かお手伝いましょうか―。アイマスクを着けて歩いたり車いすに乗ったりして高齢者や身体障害者の日常生活を親子で体験する催しが29日、葉山町上山口の町立上山口小学校で開かれ、13組29人が参加した。町社会福祉協議会の主催。

 参加者は車いすや誘導、手話、点字のグループに分かれて体験。誘導体験ではアイマスクをしてつえを持ち、介助役の肩につかまりながら学校内を移動。介助役は「右に曲がります」「階段を上ります」などと声を掛けながら誘導。スタッフは「相手が安心できるように方向や距離、障害物を詳しく説明するのが大切」とアドバイスしていた。

 誘導体験した女子児童(9)は「何も見えなくて階段を上るのが怖かった。街で目の不自由な人を見掛けたら助けたい」。母親(42)は「困っている人にどう接すれば役に立てるのか学ぶことができた」と笑顔だった。講師を務めた町ボランティア連絡協議会の大熊成子さん(70)は「障害者の実情を知って、親子で話し合うきっかけになればうれしい」と話していた。

国宝「出雲大社大屋根」の特別拝観始まる

7月25日19時7分配信 産経新聞

 「平成の大遷宮」に着手している出雲大社(島根県出雲市)で25日、古くから「天下無双の大廈(たいか)」とたたえられてきた国宝・本殿の大屋根特別拝観が始まった。8月16日まで。

 昨春、ご神体を仮の本殿(旧拝殿)に遷(うつ)し、本殿を囲む巨大な鉄骨の素屋根を建設。大屋根の古い檜皮(ひわだ)約64万枚を撤去する前に、国内最古様式「大社造」の本殿の迫力を間近で感じてもらおうと公開された。

 午前8時前から、受け付けが始まると、拝観希望者が長蛇(ちょうだ)の列。神職に導かれ、普段は近づくことができない殿内に。仮の階段を上って3階まで行き、4種類の檜皮や昭和遷宮時の写真などが飾られた本殿の周囲を見て回った。広島市安佐北区の会社員、山崎敏幸さん(60)は「日本の伝統建築のすごさを実感しました」と感激していた。

アリスの頼みに千代田区が動いた、“フォークの聖地”で前夜祭

7月21日3時48分配信 BARKS

2009年3月に、28年ぶりの本格的再始動を発表したアリスが、7月24日より全国40ヵ所に及ぶ全国ツアーをスタートする。このツアーを前に、<ALICE リターンズ in 神田共立講堂 ~3人だけの前夜祭~>と題して、谷村新司、堀内孝雄、矢沢透のメンバー3人だけによる一夜限りのスペシャルなライヴが行なわれた。

サポートメンバーなしの、昔ながらの3人だけによるライヴの会場として選んだのが、千代田区にある神田共立講堂。この講堂は、かつて吉田拓郎、井上陽水、かぐや姫、チューリップ、オフコースなど、多くのミュージシャンがライヴを行なった、いうなれば“フォークの聖地”。もちろん、アリスも当時活動拠点としていた場所でもある。現在、外部には貸し出していないというこの講堂だが、他ならぬアリスとあって、管理する千代田区から特別に許可が下りた。アリスの再始動を祝って、千代田区が動いたのだ。

前夜祭開演を前にして、メンバーの3人が会見を行なった。

谷村新司のアルバム『音帰し』に収録されている楽曲「明日への讃歌」を堀内孝雄、矢沢透とともにカヴァーしたことがきっかけとなった今回の再始動。アラ還な3人だが、これから始まる40本の全国ツアー<ALICE LIVE ALIVE 2009 -I’m home->を前に、谷村新司は、「3人とも10年先だと…確信持てないんで(笑)。今だったらやれるかなと」と、このタイミングでの再始動を語った。

また、このツアーを前に何か体力作りをしているかと訊ねられた堀内は「近所を歩くようになりましたね。どこに行くにもすぐ車だったんですけど」と発言。また谷村も「僕はずっとPASMOであちこち通っているんですが、特に階段を上がるときに、つま先だけで立って、こう、アキレス腱を伸ばしながら…」と、独自に行なっているトレーニングを解説。矢沢は「普段は賞味期限が少しくらい切れてても食べるんですけど、ふたりに迷惑かけると悪いんで食べないようにしてお腹の調子を整えています(笑)」と、ツアーに向けての準備は各自整えている様子。また、「僕ら、一週間くらいスタジオにこもってリハしてたんですけど、リハーサルじゃなくてリハビリだったのかもしれない」と、報道陣を笑わせていた。

「久しぶりにこうやって(アリスで)全国を回っていくので、自身の歴史というか人生といったらオーバーですけど、重なり合わせてごらんになっていただけると思います。僕らは歌う側だけど、感動はお客さんからいただきます。“本当にありがとうございました”っていう気持ちが伝わるよう、頑張っていきます。」── 堀内孝雄

「コンサートの日まで、どうかご無事でいてください。怪我とか合わないように。(全国のファンの皆さんに)会いたいじゃないですか。」── 谷村新司

「みんなと一緒に、“これを契機にもう一踏ん張りしましょうか”という気持ちでやっていきたいな、と思います。」── 矢沢透

注目のライヴは、「今はもうだれも」からスタート。冒頭から観客は総立ちとなるなど、8000人の応募の中から見事幸運をつかんで会場に集まった2000人のファン、千代田区の区民が熱狂でステージ上の3人との再会を喜んだ。

手作り仙台七夕飾り にぎわいみんなで 学生と市民協働

7月16日14時36分配信 河北新報

 仙台市内の小学生や住民らが、仙台七夕まつり(8月6~8日)の主会場「ハピナ名掛丁」(青葉区)の空き店舗前に出す七夕飾りを作っている。商店街のにぎわいを演出しようと、東北学院大のまちづくりサークル「4―LEAVES(フォーリーブス)」が企画し、市民と共同で取り組んできた。学生は「庶民の願いを表現した七夕を多くの人に見てもらいたい」と話している。

 飾りを作っているのは、八木山南小(太白区)や宮城野区小田原地区の住民グループなど5団体。「わたしたちの近未来予想図」をテーマにデザインを考え、学生と一緒に6月から全長3メートルの竹飾り10個の制作に取り掛かっている。

 このうち、八木山南小の4年生は7日、学校で竹飾りを組み立てた。吹き流しに葉っぱを模したメッセージカードを張り、緑に包まれた美しい地球を表現した。川端萌日(もか)さん(9)は「思ったより豪華な出来栄えに驚いた。家族と一緒に商店街に見に行きたい」と話した。

 小田原の住民グループは、宇宙に飛び立つロケットに見立てた飾り。このほか、未来につながるイメージのらせん階段をデザインしたり、各国の民族衣装を着た人を並べてグローバル社会を表現したりする吹き流しもある。

 商店街の竹飾りは、各店が自分の店の前で出すのが習わし。だが、最近は空き店舗が出てきたこともあって商店街にとって数をそろえることが大きな負担にもなっている。フォーリーブスは昨年から、七夕まつりで地域貢献できる活動をしようと、空き店舗が目立つハピナ名掛丁に設置する竹飾りを作っている。ことしは多くの市民に参加してもらうため、4月に協力してくれる団体を募集していた。

 フォーリーブス代表の伊勢雅信さん(21)は「市民が手作りで楽しむ昔ながらの七夕の良さを受け継ぎたいと思った。来年以降も募集し、市民の参加の輪を広げていければいい」と話している。

小田原ちょうちん夏まつりなどが開催へ

7月13日20時0分配信 カナロコ

 県西地域で今月末、恒例の4つの夏祭りが開かれる。いずれも各地域の名物が登場し、夏を盛り上げる。主催者は「家族で楽しんで」と呼び掛けている。

 小田原城址(じょうし)公園で25、26の両日、小田原ちょうちん夏まつりが開かれる。小学生の手作りちょうちん約2500個がお堀沿いに並び、夏の夜を彩る。ちょうちん踊りやみこしパレードのほか、太鼓と囃子(はやし)が演奏される。

 25日は湯河原町内でサンバパレード。サンバチーム「アレグリア」が、観光会館前から泉公園までの約0・6キロを練り歩く。ゴール後、花火を打ち上げてフィナーレを飾る。

 「日本の滝百選」の一つ山北町平山の洒水(しゃすい)の滝では26日、滝開きが行われる。滝は、鎌倉の僧侶・文覚上人が修業したともいわれる。水行、太鼓の演奏もある。

 27、28の両日は、真鶴町で貴船祭りが開かれる。きらびやかな装飾が施された船団が真鶴漁港に参集し、豊漁と海の安全を祈願する。みこしを担いだ担ぎ手が、貴船神社から約100段の階段を駆け下りる勇姿も見どころだ。

 問い合わせは、それぞれ▽小田原市観光協会電話0465(22)5002▽湯河原温泉観光協会電話0465(64)1234▽山北町観光協会電話0465(75)2717▽真鶴町観光協会電話0465(68)2543。

菊水鉾 「橋がかり」お目見え 祇園祭 マンション2階と直結

7月13日0時29分配信 京都新聞

 祇園祭の菊水鉾(京都市中京区室町通四条上ル)に12日、新しい橋がかり(渡し廊下)がお目見えした。マンションの2階ベランダとつながる新しい形式。囃子(はやし)方や見学者が鉾へ上がり下りする際の安全性も高まった。
 昨年まで菊水鉾は鉾へ直接階段を2つかけていた。鉾町内の室町通西側にマンションの新築が決まった時、菊水鉾保存会が2階ベランダと鉾を橋がかりで結べるよう事業主と交渉し了解された。
 橋がかりはヒノキで長さ約6メートル、幅1・2メートル。マンションの一角には橋がかりへ通じる専用の入り口と階段を設ける。完成に伴い、鉾は従来の場所から北へ15メートル移動した。
 この日は鉾の曳初めの前に、橋がかりの完成式が行われ、囃子方が橋がかりを使って鉾に乗り込んだ。菊水鉾保存会の川塚錦造副理事長は「安全面も向上し、100%の出来で満足です」と話していた。

くまもと点描:要介助者のUDツアー 楽しい会話、笑顔はじけ /熊本

7月10日16時2分配信 毎日新聞

 障害のある人のための旅行会社「旅のよろこび」(熊本市、宮川和夫代表)は、介助が必要な高齢者や車いすの人でも参加できるUD(ユニバーサルデザイン)ツアーを企画している。日帰りから数日間のツアー、海外旅行とさまざま。口コミで人気が広がり、2度目、3度目の参加者も多いという。県内でも珍しいUDツアーに同行した。【和田大典】
 梅雨の晴れ間が広がった先月の日曜日。天草市で海鮮料理を食べ、宇土市の住吉自然公園でアジサイを見る日帰りツアーに、聴覚障害のある人や車いすが必要な高齢者ら12人が参加した。最高齢は93歳。
 移動はリフト付きバスを使う。車の乗り降りやトイレ休憩などを考えた余裕のある時間設定だ。9人は車いすで、坂道や段差、階段などが多く、ほぼ全員に1人ずつ介助がいる。同社社員3人と、理学療法士や学生ら12人のボランティアが同行した。
 車いすで参加した、あさぎり町の深見敏博さん(65)は「自分が旅行に行きたくても家族の都合が合わないこともしばしばだが、このツアーなら1人でも参加できる」と話す。バスの中では自己紹介などをして打ち解けた。聴覚障害の人とは手話で会話をする。日常とは違う風景、他の参加者との楽しい会話に笑顔がはじける。
 ツアーの締めくくりに参加者が感想を語り合った。「楽しかった。また参加したい」。目に涙を浮かべ「ありがとう」と礼を述べる人もいた。
 宮川代表は言う。「だれだって旅にでたいもの。自分1人でも参加できるのか、トイレは大丈夫かという不安をもっている人が多いが、あきらめてほしくない」。参加者は文字通り「旅のよろこび」を味わった。

教諭体罰、足払いで転倒させ高2骨折…福岡

7月10日7時51分配信 読売新聞

 福岡県飯塚市の近畿大付属福岡高(小川明彦校長、836人)で、2年生の男子生徒が担任の男性教諭(30歳代)に足払いされ、足の指を折る重傷を負っていたことがわかった。学校側は生徒と保護者に謝罪。教諭を1週間の停職処分にした。

 学校によると、始業前に玄関前で登校する生徒に各クラスの代表が朝のあいさつをする活動を展開。生徒は当番だった5月27日に遅刻した。教諭は指導のため、校舎2階の階段の踊り場に連れ出した。しかし、生徒に反省の態度が見られなかったため立腹。生徒の肩をつかんで足払いし、転倒させた。

 生徒はその後、授業を受けたが、足に痛みを感じたため、翌28日に医療機関で受診。全治1か月の骨折と診断された。学校側は29日、生徒と保護者に謝罪し、教諭を6月2日から1週間の停職とした。

 教諭は「衝動的にやってしまった」と話し、反省しているという。小川校長は「日頃から体罰禁止を指導していた。痛恨の極みだ。指導を徹底し再発防止に努める」と話している。