ピラミッド型の謎/赤磐・熊山山頂付近

■60人、石積み遺跡見学

 全国的にも珍しいとされる、赤磐市の石積み遺跡「熊山遺跡」の見学会が28日、開かれた。参加した約60人は説明を聞きながら、ナゾに満ちた遺跡に見入っていた。

 同市奥吉原の熊山山頂付近にある同遺跡は、国の史跡に指定されている。高さ約3・5メートルで、石を階段状に3段積み重ねたピラミッド型。誰がいつ、どのような目的で造ったのかなど、詳しいことは不明といい、周辺の山中には30~40の石積み跡も残されている。様々な説があるが、現在は出土品などから奈良時代の仏塔という説が有力という。

 見学会は「熊山遺跡群調査・研究会」(出宮徳尚会長)が開いた。参加した岡山市東区の中西厚さん(75)は「石で造られているので古墳とは違うと思う。エジプトのピラミッドを思わせ、不思議です」。説明をした同会理事佐藤光範さん(79)は「ぜひ現地に来て、古代に思いをはせてほしい」と話していた。

 同会は会員も募集している。問い合わせなどは事務局(086・995・0245)へ。(保田達哉)

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