県総合文化センター立体駐車場建設へ 予算6億円を要求

県生活・文化部は、津市の県総合文化センターに立体駐車場を整備する方針を固め、来年度当初予算に建設費約6億円を要求した。14日の県議会予算決算委員会で示した。

 文化振興室によると、同センターの来館者用駐車場は現在、約1400台分。駅から徒歩25分ほどの場所にあるためマイカー利用者が多く、公演や催事が重なると満車になり、付近住民から渋滞や路上駐車の苦情が寄せられることも多い。

 駐車場の一部約230台分は2014年度に開館予定の新県立博物館の用地で、建設工事が始まると使えなくなる。不足分を補うため、11年度までにセンター前の平面駐車場を立体にし、高齢者らが階段を使わず入館できる直結通路も設けることを計画した。

 規模は2層3段か、3層4段を検討中で、総事業費は約8億円を見込んでいる。議員から「他の事業に優先してやるべきことなのか」と疑問の声も上がったが、同室は「長年の課題だった駐車場不足を解消でき、利便性の向上にもつながる」と必要性を説明した。

 予算決算委では、県の来年度当初予算編成に向けた各部局の要求状況が説明された。一般会計の要求総額は6913億円で、本年度当初予算より217億円多くなっている。

 (平井一敏)

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