諏訪市:車いす用昇降機導入 要望に応え議場に /長野

諏訪市は車いすの人が同市議会を傍聴しやすくするため、車いす用階段昇降機を導入し、20日、議場の傍聴席入り口でお披露目が行われた。昇降機の導入は県内の議会ではあまり例がないという。

 同市庁舎は68年の建築で、議場は2カ所にある計14段の階段を上らないと傍聴席にたどり着けない。このため、足が不自由な市民から改善の要望が出ていた。エレベーターやスロープの設置は費用がかさむため、市と議会は昇降機の導入を決めた。

 昇降機は階段昇降ユニットと専用車いすのセットで、電子制御の車輪とアームで階段を1段ずつ上り下りする。滑り落ち防止の安全ブレーキなどを備え、操作は職員が付き添って行う。価格は93万5000円という。

 試乗した小林佐敏・市議会議長は「乗り心地は良く、慣れれば不安はない。今できる範囲ではこれが最良の方法だった。多くの人に傍聴に来てほしい」と話した。【武田博仁】

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