F1ヨーロッパGP 日曜日

暑い、いや熱い一日だった…このブログを書いている今、ようやく正式リザルトが出た、結果から言えば期待した可夢偉のポディウムは持ち越しとなった。最終的に9台のマシンに5秒加算のペナルティーが出たが、可夢偉の順位は残念ながら暫定の結果どおり。

 ともかく今日の可夢偉は良く堪えた、また巡ってきたチャンスを上手く生かした。最後にはルールによりピットストップをするしか方法は無かったが、それでもタイミング次第では今よりも上位でゴールはできたかもしれない。

 だが良いではないか、表彰台に上がれない3位なんて!バトンは可夢偉がピットインしてない事を知っていて、無理をしなかったのだと思うが、ともかくベッテルを除く上位のマシンと同じようなペースで走れたことは確実な進歩だ。このバレンシアのサーキットレイアウトが極端にオーバーテイクしずらいのも事実だが、予選のポジション次第では充分に上位と戦えるという証明でもあった。

 そしてマシンにトラブルがなければやはり最速男は健在、スピードキングの復活だ。今日はスタートから一人旅、セフティーカーが入りタイム差が無くなっても、慌てず騒がずリスタートからスパートを見せ、余裕の完勝にみえた。チームメイトのウェバーの派手なクラッシュシーンにはドキッとしたが、さすがは鉄人、レース後のチームの記念写真には何も無かったかのように、いつも通り平然と表れた…後で聞くとまだ体は多少痛むそうだが、そりゃそうでしょ!(笑)あれだけのクラッシュで無事なのが不思議なほどだから。

 そして今日も堅実にポイントを重ねたマクラーレン。ハミルトンはピットスルーペナルティー、バトンは5秒加算のタイムペナルティーと本来なら大幅に順位を落としかねないが、9台ものペナルティーに救われる辺りは運もあるように見える。

 ベテラン、バリチェロも久々の4位入賞、クビサ、スーティルと実力者が上位にいるのもさすがだ。アロンソは8位、マッサは11位と期待していたフェラーリは思いのほか伸びず、ロズベルグがかろうじて10位に入ったが、マイケルは15位に。またマスコミが騒ぎそうだが、レース中のファーステストラップを出したバトンと、マイケルだけが1分38秒台を記録しているので、個人的にはもう少し見守っていたいと思うのだが。

 快適な天候に恵まれたバレンシアのレースだったが、改善すべき点は多々あった。コースサイドのアメリカズカップの艇庫の階段に上がり、撮影をしていたカメラマンが警察にあわや逮捕寸前でパスを没収された。もちろんプライベートな建物だから、日本的に言えば住居不法侵入が成立する。だがバレンシアの特徴的な写真と言えば海を絡めるのは当然だ。

 フォトグラファーが思うように写真を撮れないのでは来る意味が無くなる、事前に所有者とFIAが話し合いをできないものか?FIAが動かないのであれば、来年はその辺りの改善を自らオーガナイザーに進言しようと思っている。こんなロケーションのサーキットはそうないのだから何とかしたいものだ。

 さあ、次はイギリス。イギリスの夏は2週間と言われている…ウィンブルドンの中継は妙に好天が続いていたように思えた。既に夏は過ぎ去ったのだろうか?それだけは勘弁してほしいのだが…

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