陸上:「遠回りでも」教職課程と競技両立 横浜国大・木村

かつて陸上女子走り幅跳びで高校チャンピオンとなった木村文子(22)=横浜国大=が、再び国内トップレベルへの階段を上り始めた。12日に東京・国立競技場であった日本学生対校選手権(日本インカレ)女子百メートル障害を大会新記録で初制覇。強豪大学からの誘いを断り、教員になる夢を追って国立大で勉強と競技を両立してきた木村は「少し遠回りをしたかもしれないけど、本当に良かった」と感慨に浸った。【井沢真】

 12日の日本インカレでは、午前中の走り幅跳びは11位だったが、ハイライトは午後の百メートル障害。追い風1.8メートルの好条件の下、中盤から加速して突き抜け、自己新の13秒28で快勝した。

 大学の先輩の鷲頭宏絵が03年にマークした13秒45の大会記録を更新。城下麗奈(青学大、現横浜市陸協)の日本学生記録(13秒26)に0秒02差に迫る日本歴代9位の好タイムだった。

 広島市出身で小学4年から競技を始め、広島・祇園北高3年時には全国高校総体女子走り幅跳びを5メートル93で制した。大学進学後は伸び悩んだが、昨オフに足首を痛めたのを機にウエートトレーニングを集中的に実施。スプリント力が増した効果で百メートル障害は昨季までの自己ベスト(13秒74)を大幅に更新した。

 走り幅跳びでは、6月に日本学生個人選手権を6メートル19(追い風参考)で優勝。公認記録は昨季までの5メートル94から6メートル17へ。木村は「両方の種目を続けてきたから、ここまでこられた」と今後も二足のわらじを継続するそうだ。

 19日にはスーパー陸上(川崎市等々力陸上競技場)に出場する。「まだスタートが遅い。1、2台目(のハードル)をいい形で入れればタイムは伸びる。学生記録を更新したい」。にこやかな笑顔の奥に自信をのぞかせた。

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