「二寧坂(二年坂)」滑りやすい? 石畳に改修後に苦情

【 2012年08月24日 15時00分 】

京都市東山区の清水寺近くにあり、多くの観光客が訪れる二寧坂の階段で、転倒する人が相次いでいる。京都市が2007年から09年3月にかけて電線地中化工事を行った際、階段をコンクリートから花こう岩に変えたほか、階段の下の勾配も急になり、滑りやすくなったとみられる。地域が改善を要望し、市は道路表面に凹凸加工を施したが、その後も転倒、負傷する人がいるという。

京都市などによると、電線地中化工事以前、二寧坂の階段はコンクリート製で各段の先端部分だけ市電の敷石を使っていた。ステップが斜め下がりで、敷石が滑り止めになっていたが、美観に配慮して全て花こう岩にしたところ、滑りやすくなった。

また、階段1段の幅は約80センチで、最下段のみ約2メートルだったのを、「幅が異なるとつまずく」との判断から、最下段を取ったため、階段の下に急勾配の坂ができてしまったという。

地元商店主らでつくる「古都に燃える会」の島田典一会長(54)は「工事直後から滑りやすくなって危ないと感じ、市に対策を要望してきた」と話す。

京都市によると、昨年5月に「滑った、と苦情が来ている」との通報2件、さらに、転倒による負傷で市消防局が救急出動する事故が6月に2件、8月に1件発生した。そのため、9月、表面をバーナーで焼く滑り止め対策を施し、階段下に「すべりやすいのでご注意ください 京都市建設局」と張り紙をした。市道路環境整備課は「地中化工事で滑りやすくなったことは事実で、バーナー処理を施す対策をした。気をつけて通行してほしい」としている。

だが、今年1月にも、高齢女性が転倒して頭から血を流し、救急搬送された。島田会長は「今でも滑りやすいという声が出ている。安全のため、元の形に戻してもらうよう求めていきたい」と訴えている。

電線地中化工事後。美しく見せるため階段を全て花こう岩にし、最下段を取ったため、滑りやすくなってしまったという
電線地中化工事後。美しく見せるため階段を全て花こう岩にし、最下段を取ったため、滑りやすくなってしまったという

                                        

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