大和ハウス、ロボットスーツのリース開始 介護、福祉施設向け

10月9日21時41分配信 産経新聞

 大和ハウス工業は10日から、同社が出資するベンチャー企業、サイバーダイン(茨城県つくば市)が製造するロボットスーツ「HAL」を介護施設、福祉施設向けにリースする事業を開始する。初年度は首都圏、関西圏で年間500台の利用を目指す。

 ロボットスーツは、人が体を動かそうとする際に、脳から筋肉に伝わる信号を感知する機能を持っている。人の意思に反応してモーターが動いて自在にスーツを動かせるため、足腰の衰えた高齢者でもスムーズに歩いたり、階段を昇降したりできるようになるという。

 スーツは単脚型(重さ約6キロ)と両脚型(同約10キロ)があり、1回の充電で1時間利用できる。リース料金は、月当たり単脚タイプで15万円、両脚タイプで22万円。リース期間は5年間。申し込みから出荷まで約2カ月かかるという。

秋雨の下、「Red Bull 外苑グランプリ」開催!

10月8日22時17分配信 ISM

 8日、都内・明治神宮外苑の聖徳記念絵画館前の特設カートコースで、「Red Bull 外苑グランプリ」が開催された。雨模様にもかかわらず、レッドブル、トーロ・ロッソ両チームのドライバーがカートレースなどでファンとの交流を楽しんだ。

 前日から降り続いた雨が止み、曇り空のもと、絵画館前の階段や特設コースの周囲を埋め尽くすほどのファンが集まった。中には、岐阜、岡山、栃木、さらには北海道からこのイベントに駆けつけた人もいた。

 ファンの期待が高まる中、トーロ・ロッソのセバスチャン・ブルデー、セバスチャン・ベッテル、レッドブルのデビッド・クルサードはそれぞれフォーミュラ・ウナの女性をエスコートしながら登場。トーロ・ロッソドライバーの2名がそれぞれフォーミュラ・ウナの女性と2人乗りカートでパレード走行するが、S.ブルデーのカートにトラブルが発生、苦笑いでマシンを降りてしまう場面もあった。

 今季をもって15年間のF1キャリアを終えるD.クルサードへの声援が引っ切りなしに飛び、D.クルサードは1991年の初来日のころ、自身のことを誰も知らなかったエピソードを織り交ぜながら、「レッドブルが東京でこういったイベントを開催してくれて、みなさんに会えてうれしく思う。何年も日本のファンが応援してくれて感謝している。15シーズンもレースしてこれたのはみなさんのおかげです。アリガトウ」と挨拶した。

 今回カートレースの挑戦を受けて立つ身として、S.ブルデーが「本腰は今週末のレースに入れたい。今日は楽しみたいと思います」と語ると、日本語の挨拶を立て続けに披露しファンから拍手を浴びたS.ベッテルも、「もうひとりのセバスチャンと同じ意見です。このレースよりも今週末のレースに賭けたいと思います。みなさん頑張ってくださいね、今日は絶対に勝ちますので」と早くも勝利宣言が飛び出した。

 降り出した雨が強まるなか、トーロ・ロッソドライバーへの挑戦者を決めるレースが行なわれ、一般参加者96名から決勝進出者8名を選出。メディア関係者30名からは6名が決勝への出場資格を手にした。さらに、決勝にはレッドブルエアレースの参戦を目指すパイロットの室屋義秀、MotoGPライダーの青山博一と小山知良、サイクルメッセンジャー・ワールドチャンピオンシップで総合優勝したSINO、格闘家の山本KIDら7名のゲストも参加することとなり、ゲストによるミニレースが会場を盛り上げる。

 決勝にはS.ベッテルひとりが参戦することになったが、「1周が短いから、たった7周だと最後尾スタートでは勝てない」とクレーム。さらに、レース解説の川井一仁氏に「周回数を倍にして!」と泣きのお願いを入れるも叶わず。まずはゲストとメディア関係者を相手にした決勝が行なわれ、S.ベッテルは1周目に3番手まで浮上するF1ドライバーならではのテクニックを見せるが、MotoGPライダーの青山との2番手争いの末、まさかのスピン! 優勝を逃す。敗れたS.ベッテルは、一般参加者との決勝に際し、再度のお願いでポールスタートをもぎとり、笑顔で「アリガトウ。僕は何周レースでも構わないよ」と自信満々に語る。そして視界の開けた状態でスタートし、危なげなくポール・トゥ・ウィンを決めた。

 イベント後、トーロ・ロッソの両ドライバーは週末の日本GPへ向けてコメント。S.ベッテルが「かなりのウェットコンディションのレースは残念だったけど、久々のカートだったので楽しかった。日曜に向けていい準備になった」とイベントを振り返ると、S.ブルデーは「多くの人に会えて楽しかった。テレビを見る限り日本のファンは熱狂的だと思っていたけど、今日はそれを実感した」と満足そうに語り、2人ともに「富士でのレースを楽しみにしている。入賞に向け頑張ります」とあらためて意気込みを語った。

 なお、聖徳記念絵画館ではD.クルサードの写真展も併催され、ファンが観賞しているところへD.クルサードがテレビ撮影のため登場し、写真撮影やサインに快く応じていた。