大阪・天王寺区刺殺、隣人の69歳逮捕…容疑で大阪府警

大阪市天王寺区のマンションで23日未明、住人の無職岡田弘さん(57)が刺殺体で見つかった事件で、大阪府警捜査1課は30日、隣室に住む知人の無職木村勇容疑者(69)を殺人容疑で逮捕した。「以前から騒音や金銭の貸し借りを巡ってトラブルになっており、我慢できずに殺した」と供述している。

 発表によると、木村容疑者は23日午前1~2時頃、岡田さん宅前の通路で、刺し身包丁(刃渡り約30センチ)で岡田さんの腹部を刺して殺害した疑い。岡田さんは刺された後、非常階段で逃げたが、1階の出入り口付近で力尽きたという。

 府警によると、木村容疑者は30日夕、自宅から「自分が犯人だ」と110番し、駆け付けた捜査員に血痕が付着した包丁を提出。調べに「岡田さんが部屋で騒ぎ出したので呼び出し、通路でもみ合いになった後に刺した」と供述している。

(2010年3月31日 読売新聞)

大階段の段数は?…宝塚歌劇検定に4500人

宝塚歌劇団が監修した「第1回宝塚歌劇検定」が28日、東京や大阪など3会場で行われ、計約4500人が挑戦した。

 4年後の宝塚歌劇創設100周年に向けファン層を広げようと、初めて実施。受験者の約9割が女性で、大阪府豊中市の大阪大豊中キャンパスでは2、3級を計約1800人が受験。「宝塚大劇場の大階段の段数は?」「今年は宙(そら)組が創設されて何年目?」など、歌劇の歴史や過去の名作に関する60問に、マークシート方式で解答した。

 3級は7割、2級は8割以上の正答率で合格。9月に予定する第2回では2級認定者を対象にした1級も行う。

 奈良県広陵町の主婦、下村ひろみさん(49)は「『ベルサイユのばら』初演以来の熱烈なファン。数字や年号に弱く、自信がない問題もあったが、どうにか合格ラインはクリアできたと思う」と話していた。

(2010年3月29日 読売新聞)

バリアフリー:長崎市議場などをNPOが検証 階段、トイレなど改善必要 /長崎

施設のバリアフリーを検証・提言するNPO「ワクワーク・ながさき」(水本恵里子代表)は25日、昨年11月28日に実施した長崎市議会議場などを検証した結果を、長崎市に報告した。「改善が必要」としたのは市議会棟や増築棟のトイレや手すりなど17カ所に上った。

 同NPOはこれまで、JR長崎駅や長崎地裁など公共施設9カ所を検証。長崎市議会議場などについては、車椅子利用者や弱視者の会員ら24人が実際に建物内などを歩いて調べた。

 報告書は▽階段の配色が不鮮明で、弱視者には段差が判別しにくい▽点字誘導がなく、視覚障害者は傍聴が困難▽階段が急こう配で、段差も大きい--などを指摘。特に同NPOが「重大な問題」としたのは、傍聴席に行くには階段を使うしかなく、車椅子利用者は議会傍聴が困難なこと。「議員の安全確保が問題だが、1階議場の一部に車椅子席を設けられないか」などを提案した。

 水本代表は「すぐに改善できるところもある。誰でも傍聴できる市議会を目指してほしい。職員も車いすやアイマスクなどを使って体験してみては」。市財産活用課は「古い建物だが、今後どういうことができるか検証結果を参考にしたい」と報告書を受け取った。【蒲原明佳】

【シネマ通信簿】「誰かが私にキスをした」

堀北真希が演じるヒロインと3人の男子学生との四角関係を描いたラブストーリー。前作「カンバセーションズ」が2005年の東京国際映画祭で審査員特別賞などを受賞したアメリカのハンス・カノーザ監督が、東京のインターナショナルスクールを舞台に斬新な映像手法で撮った意欲作だ。

 ナオミ(堀北)は学校の階段から落ちて4年間の記憶を失う。脳裏に映し出されるのは顔の見えない誰かとのキスの映像。自分は誰に思いを寄せていたのか…。松山ケンイチを相手に濃厚なキスシーンを演じるなど、堀北が大人の女優への脱皮を果たした転機になった作品といえるだろう。27日、全国公開。2時間4分。(徳)

けがから29年夢の教師に…48歳井手さん、佐賀大卒業

転倒事故で右半身の自由が利かなくなったため一度は退学した佐賀大に22年ぶりに再入学した井手千佳子さん(48)(唐津市相知町)が24日、同大文化教育学部を卒業した。4月から、家庭科の非常勤講師として夢だった学校教諭になる予定で、「命の大切さを伝えたい」と目を輝かせている。(本部洋介)

 長崎県立島原高を卒業した井手さんは1980年、教諭を目指して当時の佐賀大教育学部に入学した。養護学校教員養成課程に所属し、サークルに入って友達も作った。

 しかし、81年12月、家庭教師のアルバイトの休憩中、誤って転倒。柱で頭を打って意識不明となった。2週間ほどで意識が戻り、懸命のリハビリのかいもあって83年春に復学したが、右半身が思うように動かない障害が残ったため、その半年後に退学した。

 84年、大学時代の先輩の小学校教諭、倫光さん(50)と結婚。子供2人を育てながら、パソコンを学び、市役所や企業で期間限定の事務などの仕事をこなせるようになった。

 教諭への情熱も徐々に戻り始め、長女のちひろさん(24)が2004年に佐賀大文化教育学部に入学したことや、倫光さんが応援してくれたこともあり05年、興味があった家庭科の免許が取れる文化教育学部人間環境課程に再入学した。

 大学では障害のせいで歩くとすぐ息が切れたが、自分の子供と同世代の同級生らが手を引いてくれたり、階段を上る際に肩を貸してくれたりした。授業では握力があまりない右手でペンを握り、左手で固定しながらノートを取り、5年かけて卒業に必要な単位を取得。けがから29年を経て、念願の教員免許を手にした。

 この日は、同大大学院教育学研究科に進んでいたちひろさんも学位記授与式を迎えた。佐賀市内で大学、大学院一緒に行われた式典に母子そろって臨んだ井手さんは、終始笑顔。けがをしたため袖を通せなかった成人式用の振り袖姿で出席し、「同級生や家族のおかげで卒業できた。子どもたちに一人ひとりの存在の大切さを伝えたい」と声を弾ませていた。

(2010年3月25日 読売新聞)

凌雲寺跡:大内義興の墓所、発掘調査説明会 /山口

室町時代の武将、大内義興や妻の墓所があるとされる山口市中尾の凌雲寺跡で22日、山口市教委による第1次発掘調査の現地説明会があった。調査では15世紀末から16世紀中ごろとみられる遺構や瓦・土器などが発見されており、地元住民ら約40人が熱心に説明に耳を傾けた。

 同寺は、義興の戒名が「凌雲寺殿傑叟義秀(けっそうぎしゅう)」であるなど義興の菩提(ぼだい)寺とされているが、宗派や廃絶時期など不明の部分は多い。

 市教委は07年9月に跡地の地下探査を実施し、今年2月上旬から20カ所で発掘調査していた。約1000点ほど出土した遺物の中には、大内氏の家紋「大内菱」が意匠されたとみられる瓦もあり、大内氏ゆかりの寺であることが裏付けられたという。同市後河原の臨時職員、山田圭子さん(51)は「凌雲寺の建物は伝説でしかなかったが、階段などがあったと説明を受けて感動した」と話し、今後の調査に期待を寄せた。

〔山口版〕

昭和初期の神足小 回想録に

学校の古い歴史を知る長老たちの回想録をまとめようと、京都府長岡京市神足の神足小でこのほど、70~80代の卒業生を招いた座談会が開かれ、参加者が旧友との写真などを手に思い出話に花を咲かせた。学校側は座談会の内容を冊子などにまとめ、次世代に伝えていく。

 同小は1873(明治6年)年創立。1934(昭和9)年の室戸台風で校舎が倒壊し、3年後に現在地に移った。学校側が、当時の様子を知る卒業生に、語り部として学校の歴史を語り合ってもらい、資料として保存しようと座談会を企画した。昭和12~16年に卒業した地域住民10人が集まった。

 卒業生たちは、岡花秀樹校長らを前に、室戸台風について、「階段が左右にゆれた」「校庭に逃げたが、雨や小石が飛んできて立っていられなかった」などと生々しい体験を紹介し、「天災というよりたたりという時代だった」などと苦笑。豪雨でたびたび川がはんらんし、水害に遭った地域の歴史を語った。

 また、1学年男女1クラスしかなく、定刻の汽車の到着で授業の終了を知った当時の学校生活や、教育勅語の思い出などを語った。遠足で京都市山科区の大石神社まで歩いたり、向陽小と運動会で競い合ったことを懐かしそうに振り返った。

 長谷川修さん(86)は「学校のことを考えるいい機会。わたしらより前のことはもう分からないが、今のうちに自分たちが知っていることを話しておければ」と話していた。

春中ハンドで活躍願い 氷見高部員がのぼり旗

25日に氷見市ふれあいスポーツセンターをメーン会場に開幕する春の全国中学生ハンドボール選手権(富山新聞社後援)に向け、氷見高のハンドボール部員ら30人が16日、同センター周辺でのぼり旗を設置する作業を手伝った。
 部員たちは、出場校の校名が印刷されたのぼり旗93本を階段などに設置し、ひもで縛って固定した。春の全国中学生ハンドに出場した部員もおり、後輩の活躍に期待を込めた。

 氷見高の男女のハンドボール部も25日に岩手県花巻市で開催される、全国高校ハンドボール選抜大会に出場が決まっている。氷見高1年の釣石裕紀君=氷見市南部中卒=は「2年前に春中ハンドに出場し、大会は貴重な経験になる。後輩には実力を発揮してほしい」と話した。

アイドリング!!!8号のフォンチーが大人の階段上る!「まずは色気をつけたい」

アイドルグループ・アイドリング!!!のアイドリング!!!8号・フォンチーが2nd写真集「Ritual Heart」を発売。それを記念して14日、都内で握手会を行った。

本作は10代最後にバリで撮影された作品で、これまでにない大人っぽい水着姿や表情などが満載の、セクシーな内容になっている。

’08年に発売された写真集「FON FONCHI~all of me from vietnam~」(スコラマガジン)以来、久しぶりのソロ写真集となった本作に、フォンチーは「1st写真集よりポーズや表情のバリエーションを増やすことができました。今回が10代最後の写真集ということで、衣装もテーマも自分で決めさせてもらいました」と自身の成長を語った。

今回は大人の色気にも挑戦したということで、「今年で20歳になるので、大人の女性を意識して撮りました」と新たな一面を見せた様子。さらに、自分が思う理想の女性像について、「かわいくて、元気で、セクシーで、カッコイイ、全部を持った大人の女性になるのが夢です。そうなれるように、少しずつ大人の階段を上っていきたいです。まずは色気をつけたい!」と目標を語った。

自身が所属するアイドリング!!!は新メンバーが5人加入し、20人の大所帯に。発足当時からのメンバーとして活躍しているフォンチーは、新メンバーについて、「昔の自分を見ているようで初々しいです。わたしもまだまだ未熟なんですが、歌とかダンスとか教えてあげられることは教えて、一緒に成長していきたいです」と先輩らしい優しいコメントした。

しかし、放送中のバラエティー「アイドリング日記!!!」(フジ系)などでは、“裏番長”のイメージを付けられているフォンチーだが、「本当はそんなことはないんですけど、みんなにそうやっていじられるんですよ。新メンバーにはそう思われないように気を付けます(笑)」と明かした。

写真集「Ritual Heart」
発売中 3300円(税込)スコラマガジン

公式ブログ
http://ameblo.jp/fonchi1216/

小牧山:発掘調査 天守閣囲む石垣発見 信長、長期滞在考えていた? /愛知

織田信長ゆかりの国指定史跡、小牧市の「小牧山」の発掘調査で、城の天守閣(跡)を囲むように築かれた石垣が見つかった。信長は4年間しか住んでおらず、これまで土塁による「仮住まい」の城とみられていたが、調査した市教委は「石垣が確認されたことで築城当初は長期滞在を考えていた可能性がある」と説明している。

 信長は1563年に小牧山城を築城したが67年には岐阜・稲葉山城を攻略して居城を移した。短期間に2度も移っているため小牧山城は仮住まいとの見方が有力だった。04年からの試掘調査で天守閣があった山頂付近の南側斜面で石垣の一部が見つかり、今回の調査では3カ所で2段積みの石垣が新たに見つかった。これにより天守閣の四方を石垣で囲んだ本格的な城だったことがわかった。

 石垣は階段状で1段目が高さ1・3メートル、2段目が1・8~2メートル。最長部では10メートルにわたってみつかった。大半は中腹の岩を切り出したとみられるが、中にはその場で岩盤を削った部分もあった。石積みの技術は未熟で、同様の構造は滋賀県の安土城にもみられるという。市教委は「大変な労力をかけて築城したことを考えると、当初は小牧山城に腰をすえて美濃攻めを考えていたのではないか」との見方を示している。

 市は小牧山を史跡公園にするため整備を進めている。さらに調査した上で石垣を復元し公園のシンボルにする計画だ。【花井武人】