住民ら完成祝う 新庄町の津波避難広場(和歌山)

10月20日17時15分配信 紀伊民報

 田辺市は19日、同市新庄町橋谷地区に建設した津波の避難広場の落成式を開き、関係者や地元住民らが出席して完成を祝った。昭和南海地震(1946年)で大きな津波被害があった場所で、市が地元からの強い要望を受けて建設した。
 式典には真砂充敏市長や仁坂吉伸知事、二階俊博経済産業相ら地元選出の国会議員、県議、市議らが出席した。
 真砂市長は「地元の人の思いを受け、教訓を生かし、安全な高台に広場を建設した。住民の生命を保護する意味だけでなく、安心して日常生活を送ってほしいという願いもある。地域活性化の拠点や防災訓練にも活用してほしい」とあいさつ。テープカットとくす玉割りがあり、式典後にもちまきで祝った。
 避難広場は市が2004年、地元からの強い要望を受け着工。今年3月に完成した。総事業費は約2億1000万円で、国の補助を受けた。
 避難広場は標高約20メートル。面積は約2500平方メートルで橋谷地区住民の9割に当たる約1000人を収容できる。避難路を4本整備している。避難路に太陽光発電と風力発電の両方で蓄電できる避難誘導灯を8基、広場に太陽光発電式の照明灯を7基備えている。
 広場を訪れた新庄町の女性(80)は「自宅は津波があると被害を受けてしまう場所にある。避難広場は自宅から少し遠く、広場までの階段を上るのに不安はあるが、できたことはありがたく心強い」と話した。

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