内藤V4へ地獄の階段登り253段ダッシュ

11月27日10時7分配信 日刊スポーツ

 WBC世界フライ級王者の内藤大助(34=宮田)が26日、「地獄の階段特訓」を打ち上げた。同級15位の山口真吾との4度目の防衛戦(12月23日、東京・両国国技館)に備え、9月から週2回、横浜市内の神社にある253段の階段ダッシュでスピードと持久力を徹底強化した。
 最終日の階段ダッシュで進化を見せつけた。最後の10本目。内藤は若手選手らを10メートル以上も置き去りにしてゴールした。一緒に走った総合格闘家の所英男も「すごい。異常ですよ」。34歳の体力に白旗をあげるしかなかった。
 昨年から88段の階段ダッシュを続けてきたが、今回は約3倍の253段に増やした。7月の清水戦で苦戦したことが教訓になった。「(今度は)最初から最後までトップスピードを持続するため」と野木トレーナー。内藤も「後半にタイムが上がった。手ごたえはありますよ」と自信をのぞかせた。
 12日の会見で挑戦者が所属する渡嘉敷ジムの渡嘉敷会長から、引退してお笑いタレント転向を勧められた。「こんなにきつい練習をしている。自分はボクサーですから」。まだ限界の見えない34歳は、V4での現役続行しか考えていない。【田口潤】

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