12月13日6時13分配信 河北新報
12日の文化審議会の答申で、登録有形文化財(建造物)に、東北では、長井市の長井小第一校舎と丸や芳賀醤油(しょうゆ)店火入れ蔵、穀蔵の2カ所、3件が選ばれた。
◎長井小第一校舎/昭和初期の木造
1933年、長井尋常小学校の校舎として建設された。市役所の隣接地にあり、現在も教員室などがある管理棟として使われている。けた行93.0メートル、梁(はり)間11.0メートルと東西に長い木造総2階建てで、昭和初期に建てられた大規模な木造校舎が当時のまま残るのは全国でも珍しい。
外観は、切り妻造り妻入で正面玄関を中心に左右対称。階段など内部の造りは細い板を巧みに組み合わせ、建設当時の面影を残している。
◎丸や芳賀醤油店の蔵/外壁はしっくい
火入れ蔵は通りの西に占める敷地のやや奥に、東西棟で建つ。けた行9.3メートル、梁間5.6メートルの土蔵造り平屋建て。外壁はしっくい仕上げで、腰板を張り、西面に戸口がある。
穀蔵は火入れ蔵の西北に、東西棟で建つ。けた行11.0メートル、梁間4.6メートルの土蔵造り2階建て、切り妻造り鉄板ぶきの置き屋根。外壁はしっくい仕上げで、入り口に高畠町産の「高畠石」を組む。窓の外側に開閉式の扉を1、2階通しで設置しているのも特徴だ。