阪神なんば線:「これからは電車で」 参加者ら心待ち--試乗会 /奈良

12月22日13時1分配信 毎日新聞

 「阪神なんば線」の開通を来春に控え、近鉄の車両が兵庫県内で阪神のレール上に客を乗せて初めて走った21日、試乗会の参加者からは「乗り換えがなくなるので、車から電車に変えたい」と開通を心待ちにする声が上がった。
 試乗会は阪神の甲子園駅(同県西宮市)と三宮駅(神戸市)間を往復。参加者らは六甲山系など沿線の景色を楽しみながら、近鉄の車両の乗り心地を確かめた。ベビーカーで長男煌颯(こうさ)ちゃん(2)を連れて参加した東大阪市の会社員、山本彰一さん(35)は「鶴橋駅の階段が長く、乗り換えが大変で、車で神戸に行っていた。これからは電車を使って、子どもに海を見せてあげたい」と喜んでいた。
 甲子園駅では平城遷都1300年祭の公式キャラクター・せんとくんが、阪神間の参加者らに「奈良」をアピール。西宮市の主婦、小阪千恵さん(36)は「奈良といえば、せんとくん。これからは奈良への観光が増えると思う」と新線への期待を寄せた。【高瀬浩平】

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