歌丸が復帰!“政権交代”狙う楽太郎に応酬

2月15日7時1分配信 スポーツニッポン

 肺気腫に伴う感染増悪で入院していた落語家の桂歌丸(72)が14日、東京都文京区の後楽園ホールで行われた日本テレビ「笑点」(日曜後5・30)の収録で仕事復帰した。「まだあの席は譲れませんよ」と司会の座の死守を宣言。「52年吸っていた」たばこをやめて「やりたい仕事がまだある。倒れられない」とまだまだ現役をアピールした。

 歌丸は約1000人の観客の大きな拍手に迎えられ登場。階段7段をしっかりとした足取りで上がり、いつものように客席でオープニングを収録。「先日、風邪をこじらせて入院しましたが、何とか退院できました。今は負けちゃいられません。(三遊亭)楽太郎が(司会の座を)狙ってますから、頑張っていきたい」とあいさつ。観客は大爆笑で仕事復帰を祝福した。

 名物の「大喜利」では、三遊亭楽太郎(59)が「入院して死んじゃうと思ったのに」と毒舌攻撃。歌丸がすかさずにらんで座布団1枚を取り上げる“いつもの”シーンに、客席は再び爆笑の渦に包まれた。

 1月下旬に不調を感じ、今月2日に診察を受けた病院にそのまま入院した。退院は12日。「笑点」収録に穴を開けず、「お客さんが温かく迎えてくれて芸人冥利(みょうり)に尽きます」と感謝の表情を浮かべた。

 「笑点」は通常、隔週で2週分ずつ収録。この日は22日と3月1日の放送分を撮った。22日分を撮り終え、せきこんですぐに水を飲む場面もあったが、2週分計約40分間をよどみなく終わらせ、「息苦しくなることもなくしゃべれた」と笑顔。「まだまだ倒れられない。あの席は譲れませんよ」とニヤっと笑った。

 1日60~70本吸っていた愛煙家も「“この病気は治らない。たばこを吸うともっと悪くなる”と(医師に)言われた。仕事でまだやりたいことがある」と喫煙歴52年で初めて禁煙を決心。「持ち歩いている酸素吸入器と薬に頼って仕事を少しセーブしてやっていきたい」と語ったが、早速、15日は水戸市と宇都宮市で仕事。「酒を1滴も飲まないので、落語しかやるものがなくなった。本業と笑点でお客さんに恩返ししたい」と語った。

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