2月27日10時49分配信 京都新聞
京都府舞鶴市浜の宝林寺で、3月3日の節句に合わせて御殿雛(ごてんびな)が展示されている。豪華で精巧なつくりに、来場者が感嘆の声を上げている。
■御所紫宸殿ミニチュア
御殿雛は京都御所の紫宸殿を模したミニチュアで、高さ約90センチ、幅約180センチ。稲田尚香住職(71)によると、江戸後期の製作とみられ、内裏雛はネズミにかじられて代替わりしているが、渡り廊下を歩く3人官女や警備の随身、庭番などは当時のまま。柱や階段などを半日がかりで組み立てたという。
漆塗りを施した器や竹細工のかご、屋根のひさし、みす、ふすま絵など細部に至るまで丁寧に仕上げられており、13体の人形の表情とともに楽しめる。
稲田住職は「彼岸ごろまで飾ります。地域の人に見に来てもらいたい」と話す。同寺TEL0773(62)0704。