身延高校が美術館構想展

身延高は12日から、校舎を博物館に見立てた「ライフミュージアム構想展」を富士北稜高と共催で開く。18日までの期間中、校舎を一般開放し、両高の生徒が手掛けた絵画やエコグッズなど約400点を展示。ワークショップや講演会といった多彩なイベントを繰り広げる。
 身延高は3年前から、美術教育の振興や「地域に開かれた学校」を目指し、学校を展覧会場にする学校美術館構想展を実施。今年は富士北稜高も加わり、新たに家庭科部門を創設し、美術館から博物館に“衣替え”した。校舎の廊下や階段、テラスを展示スペースとして活用。美術選択と美術部の生徒による世界の名画を模写した油絵や、発泡スチロールや木材を素材にした立体芸術作品などを展示する。
 期間中の休日は、来場者が生徒とともに、エコキャンドル制作や竹を編んで繭玉を作るワークショップを開催。昭和町在住の現代美術作家、坂本泉さんの作品展や13、16の両日にトークショーも行う。
 このほか、家庭科選択と家庭クラブの生徒が廃食油を原料に作ったエコせっけんやエコキャンドル、手すき和紙などを展示。富士北稜高生徒作のランチョンマットやバッグ、研究レポートも並ぶ。
 有識者による講演会などもあり、身延高で16日に「地域と環境を考える」と題した講演会を開催。富士北稜高では、15日に人生設計を学ぶライフプランニング講座、23日にワークショップ形式の講演会「児童文化と折り紙」を開く。いずれも一般参加可能。
 身延高美術担当の石田泰道教諭(41)は「学校が博物館として文化交流の拠点となる。芸術作品に触れてほしい」と話している。

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