28日午前10時40分ごろ、秋田市山王1丁目の秋田市役所の職員から、「異臭がする液体が入ったペットボトルが置かれていた」と秋田市消防本部に通報があった。秋田消防署によると、発見現場から0・5~2・5ppmの硫化水素とみられるガスが検出された。
秋田中央署によると、ペットボトルが見つかったのは、市役所本館と福祉棟をつなぐ渡り廊下東側にある階段付近。庁舎への出入り口がある。同日午前10時10分ごろ、清掃員の男性(59)が、下水が腐ったような異臭に気付き、発見した。
ペットボトルは、280ミリリットル入りの大きさで、中にはオレンジ色をしたアルカリ性の液体約10ミリリットルが入っていた。ふたが開いて横になった状態で、ふたは近くに落ちていた。
現場には通報を受けた消防署員や警察官が駆けつけ、一時、立ち入り規制が行われた。
同市管財課によると、現場付近にいた市役所の男性職員(38)が体調不良を訴え、市内の病院を受診した。
同署は異臭がする液体の成分鑑定や、不審者の捜査を進めている。今のところ、不審者などの目撃情報は寄せられていないという。