末梢動脈疾患治療薬開発へ臨床試験を開始=スキャンポファーマ〔BW〕

12月22日17時59分配信 時事通信

*【ビジネスワイヤ】米医薬品会社スキャンポ・ファーマシューティカルズ(NASDAQ:SCMP)の日本法人、スキャンポファーマ(東京都千代田区)は、末梢動脈疾患(PAD)治療薬として開発を計画している「プロストンSPL―017」を、ヒトに投与した場合の安全性を確認する初の臨床試験を開始したと発表した。無作為化、二重盲検法、プラセボ対照、単一施設、単回投与により、「SPL―017」の安全性と薬物動態プロファイルを評価する。健康成人男子74人を対象に、「SPL―017」を3mcgから360mcgまで8用量で漸増、静脈内投与する。PADは、動脈の狭窄(きょうさく)や閉塞により、腕や下肢への血流不足が生じる疾患。初期段階は、多くの患者が軽度ないし無症状だが、病態の進行に伴い、歩行時や階段の昇降、または安静時にさえ、下肢に痛みを感じる場合がある。さらに悪化すると重症虚血性損傷となり、最終的には下肢切断に至る場合もある。同社は、前臨床試験として行った動物への静脈内投与実験では、「SPL―017」が全身血圧に大きな影響を及ぼさずに末梢組織の循環動態を改善するほか、血小板凝集に影響を与えず、血管内皮細胞のバリア機能を保護することが確認されたとしている。
 【編注】この記事はビジネスワイヤ提供。英語原文はwww.businesswire.comへ。 

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