菊水鉾 「橋がかり」お目見え 祇園祭 マンション2階と直結

7月13日0時29分配信 京都新聞

 祇園祭の菊水鉾(京都市中京区室町通四条上ル)に12日、新しい橋がかり(渡し廊下)がお目見えした。マンションの2階ベランダとつながる新しい形式。囃子(はやし)方や見学者が鉾へ上がり下りする際の安全性も高まった。
 昨年まで菊水鉾は鉾へ直接階段を2つかけていた。鉾町内の室町通西側にマンションの新築が決まった時、菊水鉾保存会が2階ベランダと鉾を橋がかりで結べるよう事業主と交渉し了解された。
 橋がかりはヒノキで長さ約6メートル、幅1・2メートル。マンションの一角には橋がかりへ通じる専用の入り口と階段を設ける。完成に伴い、鉾は従来の場所から北へ15メートル移動した。
 この日は鉾の曳初めの前に、橋がかりの完成式が行われ、囃子方が橋がかりを使って鉾に乗り込んだ。菊水鉾保存会の川塚錦造副理事長は「安全面も向上し、100%の出来で満足です」と話していた。

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