吉祥寺のおうちカフェで音楽レンタルボックスの参加者を募集 /東京

9月9日13時38分配信 みんなの経済新聞ネットワーク

 今年2月、五日市街道沿いにオープンした「Cafe & Galery HATTIFNATT(ハティフナット) 吉祥寺のおうち」(吉祥寺本町1、TEL 0422-23-3589)が現在、音楽レンタルBOXの参加者を募集している。(吉祥寺経済新聞)

 同店は「Cafe & Galery HATTIFNATT 高円寺のおうち」の2号店で、「忙しい現代社会の合間に、(同店の)小さな扉をくぐって子どもに戻って楽しんでもらいたい」という思いからオープンした。キッチンが狭い高円寺店分の仕込みも担当する。当初は世田谷で探していたが落ち着く物件が見つからず、庶民的な雰囲気を持つ中央線に出店を決めた。20年、30年後に味が出る店舗にしたいという思いから、「木の温もりを大切にした店内に仕上げた」(同店の高嶋渉さん)。

 店舗面積は35坪、全53席。かがまないと通れない小さな扉、壁一面に広がるカラフルな動物たちの絵、急な階段、呼び鈴、屋根裏をイメージしたスペースなど、店内には多くの仕掛けがあるのは、「ワクワクするような印象に残るような店にしたかったから」(同)。

 体に優しく、手作りにこだわった料理を提供する。フードメニューは、「アンデスポテトとベーコンのピザ」(1,208円)、1日かけて作るミートソースを使用した「野菜たっぷりのミートペンネ」(998円)、ほうれん草「玄米きのこたっぷりドリア」(893円)。客単価は、ランチ=1,000円前後、ディナー=2,000円前後。

 デザートには、自家製プリンを生クリームで包んだ「プリンのかくれんぼ」(556円)、ヘーゼルナッツとキャラメルのソースがあしらわれた「さくさくシフォンのバナナのショート」(661円)などを取りそろえる。ドリンクメニューは、「自家製プラリネ・ラテ」(630円)、天然フルーツティーの「はちみつグレープフルーツ」(651円)など。

 ターゲット層は20~30代の男女だが、近隣に住む子ども連れ客も多い。小学生の誕生日会が行われたこともある。幼い来店客のために、大人メニューのミニチュアサイズ料理やドリンクも考案中だ。テーブルに置いてあるペーパーナプキンに「おいしかったです」「癒やされました、また来ます」と書いて渡してくれる来店客が多く、高嶋さんはそれらの「一言手紙」を大切にファイリングしている。

 参加者の募集を開始した「音楽レンタルBOX」は、店内に設置されたミュージシャン専用のレンタルBOX。プロ、アマ、ジャンルを問わず誰でもレンタルした箱の中に音源を置くことができる。使用料金は1箱1日100円。「1人でも多くの人に音楽を聴いてもらえるよう視聴コーナーも設けた」(同)。今後は店内でのカフェライブも行っていく予定で、30日以上BOXを使用した人はレンタル期間内に同店の2階を貸しきり、無料でカフェライブを開催できる。

 高嶋さんは「何もなかったところにカフェができて、お客さんがそれぞれ楽しんでいってくれている。これからも思い思いの時間をうちで過ごしてくれたら」と話す。

 今後は季節に合わせたイベントも行う。ハロウィーンには、「指仮装」をしてきた人に特別なサービスを予定。クリスマスイベントや、店内の照明をすべてろうそくにする「キャンドルナイト」も計画する。

 営業時間は12時~24時(日曜は21時まで)。

支局長からの手紙:痛っ! /香川

9月7日13時1分配信 毎日新聞

 1週間余り前の夜、右足のかかとのすぐ上辺りで、激しい痛みを感じました。体重をまともに受ける部分なので、立っていられないし、とても歩けない状態です。翌朝、タクシーで病院へ。骨に石灰分が沈着し、周りが炎症を起こしているとの診断を受けました。先生の表情で深刻な状態でないことは分かったのですが、それで痛みがすっと消える訳ではありません。
 何日間か、右足をひきずりながら、非常にゆっくりとしか歩くことができませんでしたが、そこで見えたこともありました。
 支局は小さなビルの2階にあります。階段の手すりは、左右両方についている部分と片方しかない部分があるのですが、今回初めて、自分が持ちたい側に手すりがない場合があることに気づきました。支局前の道は車の通行量が結構多いのに歩道なし。路上駐車を避けて道の少し内側を歩く時、これまでにない怖さを感じました。また、一人暮らしの自室では、通常は気に留めない小さな段差のために、右足に力がかかり、「ギャッ」と悲鳴をあげることもありました。お年寄りなどから見れば「そうでしょ」ということばかりかもしれません。今さらながら、バリアフリーなどの重要さを実感させられました。
   ×   ×   ×
 私にとっては、右足の痛みの最中だった衆院選の日。劇的な結果に、皆さん、さまざまな思いを持っておられることと思います。
 「政権交代だけが目的ではなかったはず」なんて書くと、選挙戦での麻生首相の発言と同じじゃないかと言われるでしょうか。しかし、主権者たる国民としては、政治をよりよくすることが、あくまで目的なのであり、政権交代はその手段に過ぎないはずです。
 日本近現代史家の加藤陽子・東大教授の近著「それでも、日本人は『戦争』を選んだ」(朝日出版社)に、日中戦争に入る前の状況が書かれていました。世界恐慌(1929年)の影響で疲弊した農村の窮状を救う政策が、当時の政友会、民政党などの政党から出てこない一方で、「農山漁村の救済は最も重要な政策」と掲げた軍部を、国民は変革の主体として期待した、と。その後、軍部がより力を持って戦争を遂行する中、スローガンは忘れられてしまったことは、歴史が教えてくれるところです。
 民主政権になっても、多分、何もかもがごろっと変わることはないでしょう。だからといって「政党なんか」と、すぐに見限っていては、いつか来た道をまたたどらないとは断言できません。少し気長に政治を見つめること、政治に何かを求めるばかりではなく、政治の改革にかかわっていくこと--それが主権者の役割だと思います。【高松支局長・姫野聡】

右京・有栖川、親水区間が川開き  住民ら考案、階段や飛び石

9月6日11時29分配信 京都新聞

 京都市右京区梅津東構口町の有栖川で、川へ降りられる階段や飛び石などを設けた親水区間が完成し、5日、川開きが行われた。
 有栖川では市が1996年から川底を掘り下げ護岸を造る改修工事を行っている。同町の構口公園と隣接する約70メートルの区間は、親水性を高めた川にしようと、2001年から地元住民が主体となり、市や立命館大の乾享教授ゼミと協力してデザインを考えてきた。
 親水区間は、公園から約6メートル低い川までの階段や向こう岸に渡れる飛び石が設けられ、地元の子どもたちが作ったレリーフが護岸に埋め込まれている。
 川開きでは、網やバケツを持った子どもたちがひざの深さまでの川に入り、小魚や水生昆虫を捕まえて歓声を上げた。梅津北小4年の栗田眞由さん(9)は「初めて有栖川に入った。気持ちよくて楽しいので、また遊びに来たい」と話していた。

TVで向日市会 顔や声はっきり 市が初の中継 車いす女性「傍聴」

9月5日10時49分配信 京都新聞

 京都府向日市が市議会テレビ中継システムを整備してから初の本会議一般質問が、4日行われた。傍聴設備が新設された本館1階ロビーには、施設整備を求めていた車いすの女性が訪れ、市議会の論議を見守った。
 同市寺戸町、団体職員吉岡幸子さん(51)。車いすに乗った吉岡さんをこれまでは、市職員が階段を使って3階の議会傍聴席まで運んでいた。そのため昨春、もっと気楽に傍聴できるよう市に配慮を求めたという。
 市議会にとって「開かれた議会」が長年の課題だったこともあり、市は、整備費を本年度予算に計上。本館1階ロビーや2階休憩室などで議会を傍聴できるようにした。
 吉岡さんはテレビ中継について、「傍聴席は見下ろす感じで顔が見にくかった。テレビは声もはっきり聞こえる」と評価した。その後、巡回バスの運行などの議論を聞き、「市役所に来る足をどうにかしてくれなかったら困る」などと話していた。