TVで向日市会 顔や声はっきり 市が初の中継 車いす女性「傍聴」

9月5日10時49分配信 京都新聞

 京都府向日市が市議会テレビ中継システムを整備してから初の本会議一般質問が、4日行われた。傍聴設備が新設された本館1階ロビーには、施設整備を求めていた車いすの女性が訪れ、市議会の論議を見守った。
 同市寺戸町、団体職員吉岡幸子さん(51)。車いすに乗った吉岡さんをこれまでは、市職員が階段を使って3階の議会傍聴席まで運んでいた。そのため昨春、もっと気楽に傍聴できるよう市に配慮を求めたという。
 市議会にとって「開かれた議会」が長年の課題だったこともあり、市は、整備費を本年度予算に計上。本館1階ロビーや2階休憩室などで議会を傍聴できるようにした。
 吉岡さんはテレビ中継について、「傍聴席は見下ろす感じで顔が見にくかった。テレビは声もはっきり聞こえる」と評価した。その後、巡回バスの運行などの議論を聞き、「市役所に来る足をどうにかしてくれなかったら困る」などと話していた。

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