11月15日11時1分配信 毎日新聞
学校法人モード学園が運営する総合校舎「モード学園スパイラルタワーズ」(名古屋市中村区)で14日、防災訓練があった。今年4月の開校以降初の訓練で、学生や消防署員ら約2300人が参加して万が一に備えた。
「震度6強の地震が発生し、スパイラルタワーズ5階の教室コンロから出火した」との想定で訓練をした。参加者たちは二つの非常階段で35階から1階まで下り、約800メートル離れた六反公園までの避難経路を確認した。
2階のインターネットラウンジでは、名古屋医専の学生が、傷病者の重症度や緊急性に応じて治療や搬送の順番を判断するトリアージをする救護訓練をした。消防署員は、送風管を用いて煙を吸収したほか、ロープで5階から降下する訓練や一斉放水をした。
負傷者役をした名古屋医専の看護保健学科1年、杉江美香さん(26)は「看護師が声を掛けてくれたので安心した。ただ、訓練は手順を決めて進めたが本当の災害時には不安もある」と話していた。【木村文彦】