12月11日17時5分配信 毎日新聞
昨年12月、南九州市の仏壇製造工場で従業員2人が死亡、1人が重傷を負った火災で、同県警南九州署は10日、火元の仏壇製造会社「三村松」(本社・広島市)と、当時の工場責任者(52)を消防法違反容疑で鹿児島地検に書類送検した。
調べでは、同社はシンナーや塗料など有機溶剤を扱うため、消防法で「危険物保安監督者」の配置義務があったが、05年以降、配置していなかった疑い。当初、業務上過失致死傷容疑で捜査したが、死傷と管理体制不備の因果関係の立証は困難と判断した。
この火事を巡っては、鹿児島労働基準監督署も5月22日、工場の外に避難階段がなかったなどとして、労働安全衛生法違反容疑で同社などを鹿児島地検に書類送検している。【村尾哲】