2月17日12時2分配信 毎日新聞
◇カフェや多目的ホール備え
横浜市は16日、横浜港のシンボルとして長年親しまれ、06年12月から営業を休止している「横浜マリンタワー」(横浜市中区山下町、高さ106メートル)が5月23日にリニューアルオープンすると発表した。外装はこれまでの赤と白から、シルバーとブラウンオリーブの落ち着いた装いに一新。多くの人が集う場となるようカフェや多目的ホールも備え、開港150周年に彩りを添える。
総事業費のうち、横浜市が約31億円、不動産開発会社「リスト」(同区)を代表とする運営事業者が内装など約8億円を負担した。耐震補強工事の他、階段での移動しかできなかった1~4階の低層階にエレベーターを2基設置するなどバリアフリー化。また、展望台は窓枠を少なくして、床の一部をガラス張りにすることで広大な港の風景を楽しめるようにしたという。
ゲームコーナーなどがあった低層階には、カフェやFMヨコハマのスタジオ、結婚式やコンサートに使えるホールなども設置し、観光や文化の拠点として元町や中華街、山手地区と一体となった街づくりを目指す。
マリンタワーは開港100周年事業の一環で1961年1月に開業。当時は珍しかった横浜港周辺の観光スポットとして人気を博したが、次第に客足が遠のき、06年12月に民間会社による営業を終了。07年1月に横浜市が取得し、08年3月から改修工事が行われている。【野口由紀】