3月12日23時54分配信 読売新聞
奈良・東大寺二月堂のお水取り(修二会(しゅにえ))は12日、普段の松明(たいまつ)より一回り大きい「籠(かご)松明」(長さ約8メートル、重さ約60キロ)11本が舞台に上がり、勇壮に揺れる炎に約3万1000人の参拝者が見入った。
鐘の音を合図に、僧11人が順に階段を上り、二月堂へ。先導した童子が、松明を欄干から突き出したり豪快に振り回したりする度に、火の粉が激しく舞った。
13日未明に本尊・十一面観音に供える香水を井戸からくみ上げる「水取り」が行われ、修二会は15日未明に満行を迎える。