JRししぶ駅:開業 一日駅長の2児童、元気よく「出発進行」 /福岡

3月15日13時1分配信 毎日新聞

 古賀市の鹿部(ししぶ)土地区画整理事業に合わせて建設していたJR鹿児島線ししぶ駅(同市美明)が14日、開業した。一日駅長の市立古賀西小学校1年の児島健太君(7)と清原萌々さん(7)が出発の合図をして見送った。
 市内では古賀、千鳥駅に次いで3カ所目。グレーを基調に木目を取り入れた鉄骨づくりの橋上駅。古賀-福工大前駅(東区)間にあり、1日上下162本(普通)が停車する。JR九州は1日当たり4000人の乗降客を見込んでいる。
 ししぶ駅はJR九州が設置する営業駅ではなく、鹿部土地区画整理組合など4団体でつくる鹿部新駅建設促進期成会の請願による新設。駅舎建設費は約5億8300万円。うち約5億2500万円を期成会と地元企業が負担した。
 市は、駅舎と東西の駅前広場を結ぶ自由通路(エレベーター2基と階段)の他、駅前広場にバスやタクシー乗り場などを整備した。事業費約5億円。土地区画整理事業の対象は約34・8ヘクタール。830戸の1戸建て住宅を開発しており、約3割が入居済み。
 出発式は2番ホームであった。児島君と清原さんは五所泰幸駅長と一緒に午前11時13分発の門司港行き上り電車に元気よく「出発進行」と言って右手を挙げた。
 開業式には関係者ら約120人が出席。中村隆象市長は「新駅の開業で土地区画整理事業にも弾みがつくと期待している」とあいさつ。新駅建設促進期成会の三好貴一会長は「念願の駅ができた。多くの人に利用してほしい」と話した。【中原剛】
〔福岡都市圏版〕

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