6月6日9時19分配信 京都新聞
京都市は、国の追加経済対策で盛り込まれた交付金を活用し、地下鉄烏丸線の四条駅(下京区)をリニューアルする。改札フロアで店舗用のスペースを広げ、「駅ナカビジネス」の増収につなげる。1981年の烏丸線開業以来、四条駅の大規模改修は初めて。
四条駅の1日あたりの利用客は約8万8000人で、市営地下鉄では京都駅に次いで多い。阪急烏丸駅と接続している改札フロアでは、駅ナカビジネスとして既にパン店とジューススタンドが出店しているが、改札機から最も近いホームへ通じる階段まで通路が約40メートルもあり、有効活用されていないスペースが残っている。
改修ではこのフロアの改札機を南側へ移して階段側へ近づけ、店舗用のスペースを確保する。今秋までに具体的な計画を策定し、本年度内に工事を始める。テナントも募集していく。
改修費は、国の補正予算で京都市に配分される地域活性化・経済危機対策臨時交付金約22億円の中から数億円を充てる。市交通局は策定中の経営健全化計画案で、駅ナカビジネスの収入を2013年度までに年間5億円とする目標を掲げている。08年度は前年度比で2倍近い約1億円の収入が見込まれており、「今後も利用客の多い駅を中心に積極的に店舗を増やしたい」としている。