名刀「大和伝」を伝承する大崎市松山の刀匠・法華三郎日本刀鍛錬所で5日、恒例の「打ち初め式」が行われた。
歴代刀工として知られる法華三郎は、9代目の信房さん(70)と息子の10代目栄喜さん(39)が受け継いでいる。親子と先代弟子の早坂政義さん(51)の3人は古式ゆかしい儀式にのっとって火をおこし、玉鋼(たま・はがね)を熱した。交互に鎚(つち)を打ち下ろすと火の粉が激しく飛び散り、室内に小気味のいい音が鳴り響いた=写真。
信房さんは「毎日毎日が技術の積み重ね。今年も自分の階段を上っていきたい」と抱負を語った。