「空港大橋」観光の目玉に 一望の公園、整備へ…広島

広島県三原市は、広島空港(三原市本郷町)への連絡道路の一部として県が建設中の「空港大橋」(仮称、全長800メートル)を一望出来る公園「棲真(せいしん)寺パーク」(仮称)を、2010年度中に整備する。完成すれば、アーチ橋としては国内最長のアーチ部(380メートル)となる空港大橋を観光の目玉として活用する狙い。

 大橋は、同市大和町の国道486号と空港を結ぶ県道「広島中央フライトロード」(約30キロ)の一部で、10年度中に完成予定。公園は、大橋の東約1・5キロにある棲真寺近くの丘陵(同市大和町)に、事業費約1億8000万円で整備する計画。観光客は全長13メートルの階段状のスロープで展望デッキ(5メートル四方)に登ると、大橋を見下ろすことが出来る。園内には桜やハスなどを植え、季節の風景も楽しめるようにする。

 棲真寺は、源頼朝の家臣が建立したとされ、小早川氏の庇護(ひご)を受けた時期もある古刹(こさつ)。市観光文化課は「古寺と、最先端の大橋の組み合わせは観光客に喜ばれるはず」と相乗効果に期待。棲真寺の児玉亮雲住職(63)も「寺の良さ、三原の良さを多くの人に知ってもらいたい」と話している。

(2010年3月2日 読売新聞)

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