13日午後3時55分頃、大阪府河内長野市の南海高野線千代田駅で、反対側のホームに行くため線路に下りていた同府和泉市の高校1年の女子生徒(15)が、同駅を通過する極楽橋駅発難波駅行きの快速急行(6両、乗客約200人)にはねられ、死亡した。この事故で、上下計275本が最大56分遅れ、約14万人に影響した。
河内長野署の発表によると、女子生徒は同級生と一緒に上りホームにいたが、下りホームに同じ高校の別の生徒らがいたため、2人で線路に下り、複線を横断。その後、元の上りホームに戻るため、2人で再び線路に下り、はねられたらしい。同級生は無事だった。
同級生は「初めて線路を渡ったが、以前、同じように渡る人を見たことがあり、大丈夫と思った」などと話している。また、事故当時ホームにいた別の生徒は「線路に下りる生徒が後を絶たないため、教諭がホームまで注意しに来ることがあった」と説明しているという。
南海電鉄によると、千代田駅に駅員はいるが、ホームには配置されていなかった。2人が下りた現場のすぐそばには、ホームをつなぐ渡り廊下に通じるエスカレーター付きの階段があった。
(2010年5月14日 読売新聞)