リア充!?@キャンパス/立教スポーツ

◆狭い学内 混雑も楽し

 わがキャンパスは、池袋駅から西へ歩いて5分。歩道がれんが舗装された「立教通り」の両側に広がる。正門前の横断歩道は休み時間になると、さながら渋谷のスクランブル交差点のような混雑になる。

 都心の駅から近く便利な分、キャンパスは6ヘクタールほどと狭い。狭い方が授業間の移動が楽だと思われるかもしれないが、休み時間は大渋滞。人波をかき分けて次の教室に向かうのが一苦労なのだ。

 池袋キャンパスの学生数は約1万5千人。この10年で3千人増えた。教室の増改築はいまも続き、今秋にはテニスコートもつぶされて教室棟に変わる。

 年々手狭になるキャンパスに、学生からは「移動に時間がかかり、(休み時間の)10分ではトイレにもいけない」との悲鳴が殺到。教授からも「遅刻を焦って階段を駆け下りたり、信号無視をしたりする学生がいて危ない」との声が上がった。

 大学側もついに動き、創立以来ずっと10分だった休み時間を今年度から15分に延長。さらに、ボトルネックになっていた狭い正門の幅を広げ、生徒が道路に広がらないよう、正門前の歩道も拡幅した。教務部の菅谷寧(やすし)課長は「部活動の開始時間が遅れるなどの支障が出るかもしれなかったが、学生の安全を一番に考慮した」と話す。

 この結果、立教通りの「渋滞」はかなり緩和され、学生や教授からの苦情もなくなったという。ただ、大学構内の混雑は一向に落ち着く気配がない。

 もっとも、「狭いからよく友達とすれ違う。毎日あいさつ出来るし、学生生活的には楽しい!」と、居心地のよさを感じている学生もいる。ツタをまとい、歴史の重みが漂うキャンパスでは、人込みの中で語り合う学生たちの笑顔が今日も絶えない。(立教大2年・遠藤昂弥)

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