ホンダ歩行アシスト…体重支持型の試作機を公開

11月8日3時10分配信 レスポンス

ホンダは、体重の一部を機器が支えることで、歩行や階段昇降、中腰などの際、脚にかかる負担を軽減する「体重支持型歩行アシスト」の試作機を公開した。今後、実際の使用環境での有効性を検証して実用化を検討する。

体重支持型歩行アシストは、使用者の体重の一部を機器が支えることで、脚の筋肉と関節(股関節、ひざ関節、足首関節)の負担を軽減する仕組み。機器はシートとフレーム、靴で構成されるシンプルな構造で、靴を履き、シートを持ち上げるだけで、手軽に装着することが可能だ。また、ホンダ独自の、人の重心方向へアシスト力を向かわせる機構と、脚の動きに合わせたアシスト力の制御により、様々な動作・姿勢での自然なアシストを可能としている。
 
ホンダでは、より多くの人に移動する喜びを提案するため、1999年から「歩行アシスト」の研究を開始。『ASIMO』に代表される人の歩行研究から得た知見を基に、機器の研究を進めてきた。11月から体重支持型歩行アシストの試作機を用いて埼玉製作所で、機器の有効性を検証していく。
 
体重支持型歩行アシストなど一連の歩行アシストの研究は、本田技術研究所基礎技術研究センター(埼玉県和光市)で行っている。

《レスポンス 編集部》

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