11月12日15時1分配信 毎日新聞
「介護の日」の11日、加齢を疑似体験するコーナーが県庁2階の県民ホールに設けられた。学生や主婦らが手足に重りを着けたり、白内障のように視界がぼやける特殊眼鏡をかけ、階段の昇降や小豆の皿移しに挑戦した。
参加者は「足が動かない」「はしでつかめない」などと体の不自由さを体験。福島学院大の福祉学部4年、加藤望美さん(21)は「思うように動けずもどかしかった。介護の仕事に就くので、せかさず余裕を持ってお年寄りに接したい」と話した。
福祉用具コーナーも設けられ、スプーンやペンに太い柄を取り付け、弱い握力でも握れるようにした補助器具や、ボタンが磁石でできたシャツなどが紹介された。【神保圭作】