12月2日14時0分配信 毎日新聞
四日市市楠地区の事業所が、楠商工会の提案で、住民の日常生活での要望を地区内の15専門業者につなぐ「困りごと救Q(きゅうきゅう)らくだ」の運営を始めている。
商工会商業部会が、昨年7月、高齢化率が上昇する同地区で、高齢者が電球の取り換えや買い物などに困っていることを聞いた。そこで、円滑に情報やサービスを提供する方法を検討し、会員事業所にも声をかけて今年9月に発足させた。
「らくだ」は、階段の手すり取り付けやごみ回収、税務相談、蜂の巣撤去、テレビのリモコン修理など、住民の要望や相談を無料で受け、建築、土木、整髪、印刷など15業者にあっせんする。サービスは有料。対象地域は楠地区と隣接する四日市、鈴鹿両市の一部に限定している。
現在まで相談は8件と少ない。楠商工会経営指導員、冨田昌義さん(38)は「どこに相談するか、どんな業者に頼めばいいか迷う住民に、信用のおける会員事業所を紹介できる。会員事業所にも新たな商機につながる」と話す。
受け付けは平日午前9時~午後5時で、問い合わせ電話先は楠商工会内の「困りごと救Qらくだ」(電話059・397・2046)。【清藤天】
〔三重版〕