偏見の広がりを懸念

千葉県東金市で幼い女の子の遺体を捨てた事件では、障害を持っていた容疑者が逮捕されました。

事件で障害を持つ当事者や家族は、偏見が広がることを恐れています。

福岡市天神では、きょう市内の障害者や支援者などおよそ300人が街頭を歩いてチラシを配り、障害者への理解を求めました。

階段や段差の解消や点字ブロック、エレベーターの整備など物理的なバリアは徐々に改善されていますが、障害者にとって最も難しいのが「心のバリア」です。

千葉県東金市で5歳の成田幸満ちゃんが遺体で発見された事件。

死体遺棄容疑で逮捕されたのは軽い知的障害のある男でした。

知的障害の子供を持つ保護者団体の井上さんは、「どんな障害があろうとも人をあやめてはいけない」とした上で、この事件で知的障害者に対する偏見が広がるのではと懸念を抱いています。

障害者を受け入れる地域作りの必要性を指摘する声も聞かれました。

福岡県内の障害者の人数は現在およそ27万人で、その数は年々増えていますが、内閣府が昨年度実施した調査では8割以上の人が障害者に対する差別や偏見が「あると思う」と答えています。

健常者よりも障害者の方が、犯罪を起こしやすい、というデータはありませんが、逆に性犯罪や悪質な訪問販売などで被害者となるケースは後を絶ちません。

12月3日からきょうまでは障害者週間。

街頭啓発で訴えたのは障害のある人もない人も支えあい、共に生きることができる社会の実現でした。

[9日19時41分更新]

RKB

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