車椅子・ベビーカーに合わせ、坂道や道幅を考慮してルート検索~「神戸自律移動支援プロジェクト」実験にKDDIなど参画

12月17日15時39分配信 RBB TODAY

 ナビタイムジャパン、KDDI、KDDI研究所の3社は17日、「神戸自律移動支援プロジェクト」の2008年度実証実験に参画することを発表した。

 この実験では、屋内外でのバリアフリーナビゲーションサービスが体験可能となる。実験エリア内には「健常者」「車椅子(段差2cm以下)」「車椅子(段差5cm以下)」「ベビーカー」のための歩行者用ルートネットワークが構築され、条件を選択することで、段差や道幅、坂道、階段、エスカレーターなどを考慮しそれぞれに適したルートが案内される。実証実験の実施にあたり、KDDIとナビタイムジャパンでは「EZナビウォーク」とau携帯電話に専用の開発を行ったとのこと。これにより、屋内外でのシームレスな音声ナビゲーションサービスを実現した。

 なおこの実験には、GPS信号と類似した特徴を持つ信号を用いて屋内測位が可能となる日本発のグローバルスタンダードな技術「IMES技術」が利用されている。IMES技術は日本の測位衛星システムである「準天頂衛星」の枠組みから発案されたシステムとのこと。GPS衛星波とIMES信号の両方を受信可能な携帯電話が必要となるため、現在参加者を募集中だ。これらを利用することで、GPS衛星波の届かない地下や屋内でも現在位置の特定を可能とし、さんちか・神戸空港内にある店舗までを、地上では衛星から得たGPS情報を基に、地下・屋内ではIMES信号を基にシームレスな音声ナビゲーションが実現したとのこと。利用料金は無料で、実験実施期間は2009年2月6日~2009年2月26日。兵庫県神戸市の三宮周辺地区、神戸空港を中心とした2地点約2km四方が対象エリアとなる。

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