1戸580万円という格安戸建て住宅が登場 大量生産により材料費を抑えることなどで実現

消費者が少しでも安いものを求める中、1戸580万円という格安の戸建て住宅が登場した。
格安住宅の中は、玄関を抜けると12.1畳のリビングダイニング、キッチンは対面式になっている。
そして階段を上がると、12畳の洋室が広がる。
アーネストワンの担当者は「ご要望に応じて、2階の吹き抜け部分をなくして、2部屋にすることも可能です(別途50万円)。キッチン、ユニットバス、そういうものはすべて入って580万円でご提供しております(土地代含まず)」と話した。
580万円のタイプは坪単価が33万円、780万円のタイプで坪単価は30万円となっている。
注文住宅の場合の坪単価と比べると、半分以下の価格だという。
なぜ、この値段でできるのかについて、アーネストワンの担当者は「間取りを限定させていただくことで、資材を大量に安く仕入れることができますので、コスト削減につながっています」と話した。
大量生産により、材料費を抑えることなどで実現した低価格の戸建て住宅。
こうした低コストを売りにする会社は、増加傾向にあるという。
1級建築士の岩山健一氏は「どこに行っても同じ家を建てるとなれば、業者さんたちも手慣れてきます。材料の転用もきく。いろんな意味で安くなる要素が相乗効果を出す。今回の話は、決められた建物の形、大きさ、これを受け入れることができるかどうか。そういったものすべてがそろう状況であれば、非常にいい買い物かもしれない」と話した。
不動産コンサルタントの長嶋 修氏は、580万円の戸建て住宅について「階段の下というのは無駄なすき間ができるんです。階段下を利用してトイレをはめ込んでいる。洗面脱衣室も1坪分とらず、0.75坪分で済んでいます。まったく無駄のない間取りのとり方をしています。これが1つのコストダウンの秘訣(ひけつ)になっています。相場よりも200~300万円安い」と話した。
しかし、一方で長嶋氏は「(格安住宅は)10年前は正直言って、安かろう悪かろうだったんです。ここ数年で、メキメキ品質を上げてきまして、最近はローコストだけど品質もいい。怖いのは、建物がきちんと造られなかったらどうしようというところ。建築士、あるいはインスペクター(住宅検査官)と呼ばれる第3者を現場に入れる。それをやらない場合は、なるべくご自身が、現場に足を運ぶことが大事」と注意点も指摘している。

[16日18時22分更新]

Fuji News Network.

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