1月17日12時1分配信 毎日新聞
◇写真家・佐藤さん/ビオラ・高橋さん/声楽家・西村さん
千葉市は、将来の活躍が期待される若い芸術家を顕彰する「市芸術文化新人賞」の今年度の受賞者を発表した。市の芸術、文化振興活動の一環で、今年で7回目。
受賞者は、同市稲毛区の写真家、佐藤信太郎さん(39)▽同市美浜区のビオラ奏者、高橋梓さん(24)▽同市若葉区の声楽家、西村悟さん(27)の3人。
千葉市出身か、市内を拠点に活動するなど、市にゆかりがある個人か団体であることが条件。30件の応募の中から、学識経験者らでつくる選考委員会(委員長・五味文彦放送大学教授)が決定した。
佐藤さんは昨年、非常階段から見た東京の街を収めた写真集「非常階段東京―TOKYO TWILIGHT ZONE―」(青幻舎刊、3360円)を出版。美的とはいえない雑然とした都会の街並みの中から美をすくい上げる新しい表現スタイルが評価された。
東京芸大大学院音楽研究科に在籍している高橋さんは、国内外の音楽コンクールで1位を受賞するなど、高い音楽性や安定した演奏技術が評価された。
同じく同大大学院音楽研究科に在学中の西村さんは、06年に同大定期オペラ「セビリアの理髪師」に主役で出演するなど活躍。歌声に透明感があり、舞台での表現力や音楽性など総合的に優れているとされた。
授賞式は2月5日に市役所(同市中央区千葉港)で行われる。【柳澤一男】(写真はいずれも千葉市文化振興課提供)