アリスの頼みに千代田区が動いた、“フォークの聖地”で前夜祭

7月21日3時48分配信 BARKS

2009年3月に、28年ぶりの本格的再始動を発表したアリスが、7月24日より全国40ヵ所に及ぶ全国ツアーをスタートする。このツアーを前に、<ALICE リターンズ in 神田共立講堂 ~3人だけの前夜祭~>と題して、谷村新司、堀内孝雄、矢沢透のメンバー3人だけによる一夜限りのスペシャルなライヴが行なわれた。

サポートメンバーなしの、昔ながらの3人だけによるライヴの会場として選んだのが、千代田区にある神田共立講堂。この講堂は、かつて吉田拓郎、井上陽水、かぐや姫、チューリップ、オフコースなど、多くのミュージシャンがライヴを行なった、いうなれば“フォークの聖地”。もちろん、アリスも当時活動拠点としていた場所でもある。現在、外部には貸し出していないというこの講堂だが、他ならぬアリスとあって、管理する千代田区から特別に許可が下りた。アリスの再始動を祝って、千代田区が動いたのだ。

前夜祭開演を前にして、メンバーの3人が会見を行なった。

谷村新司のアルバム『音帰し』に収録されている楽曲「明日への讃歌」を堀内孝雄、矢沢透とともにカヴァーしたことがきっかけとなった今回の再始動。アラ還な3人だが、これから始まる40本の全国ツアー<ALICE LIVE ALIVE 2009 -I’m home->を前に、谷村新司は、「3人とも10年先だと…確信持てないんで(笑)。今だったらやれるかなと」と、このタイミングでの再始動を語った。

また、このツアーを前に何か体力作りをしているかと訊ねられた堀内は「近所を歩くようになりましたね。どこに行くにもすぐ車だったんですけど」と発言。また谷村も「僕はずっとPASMOであちこち通っているんですが、特に階段を上がるときに、つま先だけで立って、こう、アキレス腱を伸ばしながら…」と、独自に行なっているトレーニングを解説。矢沢は「普段は賞味期限が少しくらい切れてても食べるんですけど、ふたりに迷惑かけると悪いんで食べないようにしてお腹の調子を整えています(笑)」と、ツアーに向けての準備は各自整えている様子。また、「僕ら、一週間くらいスタジオにこもってリハしてたんですけど、リハーサルじゃなくてリハビリだったのかもしれない」と、報道陣を笑わせていた。

「久しぶりにこうやって(アリスで)全国を回っていくので、自身の歴史というか人生といったらオーバーですけど、重なり合わせてごらんになっていただけると思います。僕らは歌う側だけど、感動はお客さんからいただきます。“本当にありがとうございました”っていう気持ちが伝わるよう、頑張っていきます。」── 堀内孝雄

「コンサートの日まで、どうかご無事でいてください。怪我とか合わないように。(全国のファンの皆さんに)会いたいじゃないですか。」── 谷村新司

「みんなと一緒に、“これを契機にもう一踏ん張りしましょうか”という気持ちでやっていきたいな、と思います。」── 矢沢透

注目のライヴは、「今はもうだれも」からスタート。冒頭から観客は総立ちとなるなど、8000人の応募の中から見事幸運をつかんで会場に集まった2000人のファン、千代田区の区民が熱狂でステージ上の3人との再会を喜んだ。

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