7月25日19時7分配信 産経新聞
「平成の大遷宮」に着手している出雲大社(島根県出雲市)で25日、古くから「天下無双の大廈(たいか)」とたたえられてきた国宝・本殿の大屋根特別拝観が始まった。8月16日まで。
昨春、ご神体を仮の本殿(旧拝殿)に遷(うつ)し、本殿を囲む巨大な鉄骨の素屋根を建設。大屋根の古い檜皮(ひわだ)約64万枚を撤去する前に、国内最古様式「大社造」の本殿の迫力を間近で感じてもらおうと公開された。
午前8時前から、受け付けが始まると、拝観希望者が長蛇(ちょうだ)の列。神職に導かれ、普段は近づくことができない殿内に。仮の階段を上って3階まで行き、4種類の檜皮や昭和遷宮時の写真などが飾られた本殿の周囲を見て回った。広島市安佐北区の会社員、山崎敏幸さん(60)は「日本の伝統建築のすごさを実感しました」と感激していた。