讃岐国府跡の所在地に迫る/発掘資料パネル展示

 「讃岐国府跡調査」の資料や調査経過を紹介するパネル展示が香川県坂出市府中町の県埋蔵文化財センターで開かれている。同センターが昨年から行っている調査で、市民ボランティアらと地形や地名などを調べ、発掘調査地の推定に至った経緯を見ることができる。5月7日まで。

 国府は奈良時代などにおける県庁のような機関。県内では所在地が判明しておらず、同センターが昨年6月から公募ボランティア「讃岐国府ミステリーハンター」と一緒に調査を続けている。現在は同町内で跡地を推定し、2月上旬までの予定で発掘作業中。

 展示しているのは、地名や地形の調査方法、調査結果の分析などを記したパネル、過去に出土した土器など約20点。パネルでは、発掘中の区域が「緩やかな斜面に階段状に造成され、国府関連施設の広がりを示す可能性がある」などと、分析結果を紹介している。

 観覧無料。開館は午前9時~午後5時。土日・祝日が休館。2月6、27の両日は国府跡に関連した考古学講座を開く。問い合わせは同センター〈0877(48)2191〉。

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