いじめで不登校、保護者ら16人を賠償提訴

石川県加賀市の市立小学校に通っていた小学3年の女子児童が、同級生にいじめられ、急性ストレス反応や小児適応障害で登校できなくなったとして、保護者とともに、市と同級生の保護者16人を相手取り、治療費や慰謝料など約4700万円の損害賠償を求める訴訟を金沢地裁小松支部に起こしたことがわかった。

 訴状によると、女児は小学校に入学した2007年から08年にかけ、同級生9人に階段から突き落とされたり、「クラスにおらんとけばいいのに」「あっち行け」と言われたりするいじめを受けた。学校側も母親から相談を受けて事態を把握していたが、必要な措置を取らなかったとしている。女児は08年6月から登校しなくなり、昨年、市外の小学校へ転校した。

 2日の第1回口頭弁論で、市側は「報告を受けた後、いじめの実態調査を行うなど必要な対策を講じた」と主張、同級生の保護者らも「いじめの具体的事実が明らかでない」などとして、争う姿勢を見せた。

(2010年3月4日19時47分 読売新聞)

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