12月23日13時54分配信 シブヤ経済新聞
アディダス ジャパン(新宿区)は12月23日、渋谷・文化村通り沿いに国内最大規模の大型複合店をオープンした。同22日のオープニングイベントには、巨人の原辰徳監督がゲストに登場した。
イベントでは、文化村通りの「玄関口」、道玄坂下交差点にある商業ビルの地下1階~地上3階を占める同店を公開。原監督は祝辞とともに「来年はサムライジャパンとしてWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で堂々と戦い、ペナントレースでは巨人のリーグ3連覇を遂げたい」と来年3月のWBCなどに向け意気込みを語った。代表監督では「先輩」のサッカー日本代表、岡田武史監督からのビデオメッセージでは「今年の原監督はいい顔をしていた。あの顔のまま自然体で戦えば(WBCでも)いい結果が出ると思う」(岡田監督)とエールが送られる場面も。
イベントでは、「勝利の刻印」と題し原監督の手形も取る企画も。手形は店内階段の壁面に飾られるほか、今後来店が予定されているビーチバレーの浅尾美和選手など著名人の手形を随時追加していくという。
店舗は、1階~3階が各スポーツシーンに合わせトータルコーディネートを提案する「アディダス パフォーマンスセンター 渋谷」(渋谷区宇田川町、TEL 03-5456-6810)。壁面やレジカウンターのデザインでスタジアムをイメージ、フィッティングルームにもロッカールームに着想を得た。フットボールやランニング向け商品などをメンズ、ウィメンズともに展開する。店舗面積は約1,358.7平方メートル。
2階に導入したオリジナルシューズが作れるシステム「mi adidas(マイアディダス)」では、左右異なる足型や走行パターンを計測・分析し、カスタムメードのシューズを販売する。テニスシューズやランニングシューズなど4種類を用意し、価格は19,950円~。
地下1階は、日常着としての「ファッション性」を取り入れたブランド「アディダス オリジナルス」の国内14店舗目となる直営店「アディダス オリジナルスショップ 渋谷店」(TEL 03-5456-6820)。店舗面積は約216平方メートル。服を仕立てる作業台のようなテーブルなどユニークな什器を採用。壁面にはアディダスの象徴「トレフォイル」(三つ葉マーク)をモチーフに制作した、デジタル画像とポラロイド写真を掲出する装飾物「トレフォイルウォール」を設置。中央のカメラ内蔵モニターでプリクラ式に撮影すると、アディダスのロゴ入りポラロイド写真を無料で持ち帰れる仕組み。撮影した写真は、壁面の額縁内にデジタル画像として数秒間に1度表示する。
美術館などでブックディレクションを務める「BACH(バッハ)」の幅(はば)允孝さんが手掛けたライブラリーも設け、「スポーツ」「渋谷」「アディダス」をキーワードにセレクトした約70冊の本を展示。幅さんは今年11月にオープンした「アディダス オリジナルス 新宿店」のライブラリーも手掛けている。アディダス ジャパン・ブランドマーケティングマネージャーの林恵子さんは「毎月テーマを変えて本の入れ替えを行い、本の販売も今後検討していく」と話している。
店内では定番シューズをはじめ、ジーンズやベビー服、紙をリサイクルしたフリースなども扱う。商品数は、フットウエア約120点、アパレル約250点、アクセサリー約50点ほか。オープンを記念し、漫画家・井上三太さんとのコラボレーションによる限定Tシャツ(6,195円~)なども数量限定で販売する。
営業時間は両店舗ともに10時~21時。