県庁舎の階段はメタボ予防へ続く道?

階段を使って、メタボを防ごう――。県は8日、広島市中区の県庁舎で、職員や来庁者に階段を使ってもらうキャンペーンを始めた。9月まで半年続け、効果を調べる。

 2008年から進める「ひろしま健康づくり県民運動」の一環。柱の一つに掲げた「メタボリック予防」に日々取り組んでもらうための試みだ。折り返しの6月ごろには、どれだけの職員が階段に切り替えたのかも調べる。

 県健康増進室が今月3~5日の朝の出勤時、県庁本庁舎1階の正面玄関前にあるエレベーターと階段の利用状況を調査。階段が約200人に対し、エレベーターは約100人だった。1階から最上階の6階まで階段で上ると、体重60キロの人の場合、約10キロカロリーを消費する計算という。「エレベーターの利用が半減すれば大成功」と同室。(錦光山雅子)

いじめで不登校、保護者ら16人を賠償提訴

石川県加賀市の市立小学校に通っていた小学3年の女子児童が、同級生にいじめられ、急性ストレス反応や小児適応障害で登校できなくなったとして、保護者とともに、市と同級生の保護者16人を相手取り、治療費や慰謝料など約4700万円の損害賠償を求める訴訟を金沢地裁小松支部に起こしたことがわかった。

 訴状によると、女児は小学校に入学した2007年から08年にかけ、同級生9人に階段から突き落とされたり、「クラスにおらんとけばいいのに」「あっち行け」と言われたりするいじめを受けた。学校側も母親から相談を受けて事態を把握していたが、必要な措置を取らなかったとしている。女児は08年6月から登校しなくなり、昨年、市外の小学校へ転校した。

 2日の第1回口頭弁論で、市側は「報告を受けた後、いじめの実態調査を行うなど必要な対策を講じた」と主張、同級生の保護者らも「いじめの具体的事実が明らかでない」などとして、争う姿勢を見せた。

(2010年3月4日19時47分 読売新聞)

頼れる男は結果残す!小笠原は今季初安打

◆オープン戦 中日8―0巨人(3日・ナゴヤドーム) 快音を残し、打球はあっという間に中前へ抜けていった。小笠原は一塁をまわったところで、満足げにうなずいた。キャンプ中もずっとこだわってきたセンター方向への打球。「たまたまだよ。でも悪い打球ではない」。ガッツの打撃を象徴するような今季“初安打”に、照れ笑いを浮かべた。

 4回先頭、伊藤の142キロ直球に反応した。鋭いスイングが生んだ中前安打。「きょうは打球が前に飛んだから良かったよ」。初出場した2月28日の西武戦(サンマリン)では2打席連続の空振り三振に倒れていたが、今年の実戦4打席目でしっかりと結果も出した。

 己の信念にぶれはない。初対戦の伊藤に対しても、もちろん自身の打撃スタイルを貫いた。「(伊藤は)まだこの時期だし、1試合だけでは判断できない。その前にまずは自分のやるべきことがあるし、みんながしっかり確認して(課題を)クリアしていければいい」。頼れる男は着々と開幕への階段を上がっている。

深紅の階段42年の歴史に幕 クラブ和院

◇◆大門の夜「時代作った」◆◇

 深紅のじゅうたんの長い階段を上ると、ピアノの音色と客の談笑が広がる。そんな社交場の雰囲気を持った津市大門のクラブ「和院」が2月末、42年の歴史に幕を下ろした。この十数年、バブル崩壊、官官接待の廃止などで客足は遠のき、2月2日にマスターの前田充弘さん(74)が急死したことで、閉店が決まった。常連客は「一つの歴史が終わった」と惜しんだ。(藤崎麻里)

 最後の営業となった先月24、25日の「お別れの会」には、常連客ら百数十人がグラスを傾けた。

 かつて、地元政財界の有力者がよく集った。30年ほど前にはボックス席がいっぱいで、カウンターで空くのを待つ人もいるほどだった。現役時代の原辰徳・現巨人監督や元横綱三重ノ海の武蔵川理事長らも訪れ、3階には人目につかないように裏の階段で上がれる個室もあった。

 和院の名は、充弘さんとママの政子さん(70)が出会った神戸のバーが由来。1968年に店を構え、政子さんが店を仕切り、充弘さんが掃除や送迎などで支えた。店を少しずつ大きくし、94年に開いた今の店舗は3軒目。赤い階段は「おっちゃんの夢」と充弘さんが設計からかかわった。

 2人の人柄も客を引き付けた。25年来の付き合いという津市の人材派遣会社長吉田謙一さん(58)は「仕事でも紹介を受けるなどずっと世話になっていた。でも見返りを期待されず、懐の大きい父のような人だった」と語る。

 政子さんは月1回、昼間に2時間のミーティングをした。「お客様には誠意をもって接して」「新聞の見出しだけでいいから目を通して」と心構えを説いた。給与袋には「言葉遣いに気を付けて」などの言葉を添えた。

 和院のホステスが大門を歩くと、通行人が道を開けるとも言われた。「靴はハイヒール。でも、かかとのないミュールはだめ」。服装や振る舞いなど政子さんのしつけが、ホステスの雰囲気を変えた。店の雰囲気に合わない明るい茶髪にしたホステスにはこう言った。「よその店に行ってください」

 和院を巣立ち、店を持ったホステスらは、多い時で20人ほどいた。島岡美千子さんも92年に大門に店を構えた。「和院で仕込んでいただき、今があります」

 政子さんは「(大門の)一時代を作ったのではないかと思うよ。今は走馬灯のようにお客様の顔が浮かぶ。よき時代だったね」とかみしめた。

 20歳で店に入った、親せきの鈴木裕輔さん(29)は「店はママの夢で、続けてきたのはマスターのロマン」と言う。近く、バーとして再スタートさせるつもりだ。「大門に和院の名を残します」

「空港大橋」観光の目玉に 一望の公園、整備へ…広島

広島県三原市は、広島空港(三原市本郷町)への連絡道路の一部として県が建設中の「空港大橋」(仮称、全長800メートル)を一望出来る公園「棲真(せいしん)寺パーク」(仮称)を、2010年度中に整備する。完成すれば、アーチ橋としては国内最長のアーチ部(380メートル)となる空港大橋を観光の目玉として活用する狙い。

 大橋は、同市大和町の国道486号と空港を結ぶ県道「広島中央フライトロード」(約30キロ)の一部で、10年度中に完成予定。公園は、大橋の東約1・5キロにある棲真寺近くの丘陵(同市大和町)に、事業費約1億8000万円で整備する計画。観光客は全長13メートルの階段状のスロープで展望デッキ(5メートル四方)に登ると、大橋を見下ろすことが出来る。園内には桜やハスなどを植え、季節の風景も楽しめるようにする。

 棲真寺は、源頼朝の家臣が建立したとされ、小早川氏の庇護(ひご)を受けた時期もある古刹(こさつ)。市観光文化課は「古寺と、最先端の大橋の組み合わせは観光客に喜ばれるはず」と相乗効果に期待。棲真寺の児玉亮雲住職(63)も「寺の良さ、三原の良さを多くの人に知ってもらいたい」と話している。

(2010年3月2日 読売新聞)

5千人が全裸で「平等」主張 シドニー

【シドニー共同】オーストラリア・シドニーの観光名所オペラハウス前の階段で1日、約5千人の市民が参加して、全裸で「社会の平等と多様性」を訴えるパフォーマンスが行われた。

 米写真家スペンサー・トゥニック氏が作品の撮影のため呼び掛けた。

 シドニーで開かれている同性愛者たちの世界的な祭典「マルディグラ」の一環として行われたが、同性愛者に限らず、社会各層の老若男女が集まった。

 同氏はこれまでもロンドンやメキシコ市など世界の各都市で、同様の集団ヌードを撮影している。