盗撮:女子高生を盗撮 容疑の警官逮捕--警視庁処分

警視庁南大沢署警務課の男性巡査長(36)が女子高校生のスカート内をカメラ付き携帯電話で盗撮したとして、東京都迷惑防止条例違反容疑で現行犯逮捕されていたことが分かった。警視庁は16日、減給処分とし、巡査長は辞職した。

 逮捕容疑は、9月30日午後8時ごろ、東京都小金井市のJR中央線武蔵小金井駅の階段で、高校2年の女子生徒(17)のスカート内を動画撮影したとしている。示談が成立し、処分保留で釈放されている。同庁警務部によると、容疑を認め、「昨年10月から同じ駅で月に1~2回盗撮した」と供述しているという。

 一方、警視庁は16日、出会い系サイトで知り合った女子高生(16)にみだらな行為をしたとして、埼玉県青少年健全育成条例違反で起訴された第2機動隊の巡査、鈴木浩之被告(25)を懲戒免職にした。【川辺康広】

「根戸城跡」発 手賀沼トラスト

我孫子市の西端の手賀沼を見下ろす台地に、緑豊かな森がある。中世の山城跡「根戸城跡」だ。この史跡のふもとの農地で7日、小学生からシニア世代まで約30人がソバの脱穀をした。

 「自然と共生する地域づくり」を目指す市民団体「手賀沼トラスト」が、休耕地を活用して取り組む農業体験の一つだ。無農薬有機栽培でソバを育てソバ打ちし、味わう――。活動は今年で11年目になる。

 先月下旬に刈り取り、「稲架(は・さ)」にかけて天日干ししたソバを、昔ながらの足踏み脱穀機や千歯こきなどで脱穀して、「唐箕(とう・み)」と呼ばれる農機具でよりわけた。

 「穂の引っ張り方が難しい」。初めて千歯こきに挑戦したという一色菜穂さん(10)は、こう言いながら奮闘した。菜穂さんの父親で、我孫子市の会社員、一色有喜さん(46)は「色んな世代の人と一緒に汗を流し、季節ごとに様々なことができる。皆さん、子どもに温かく包容力がある」と話す。

 正午すぎ、「ご苦労様、きれいなすばらしい実がとれました」。遠藤織太郎代表(76)が皆をねぎらった。今年の収量は102キロ。茨城県内で製粉してもらい、28日の「そば祭り」では100人ほどが新ソバに舌鼓を打つ。

 手賀沼トラストは、根戸城跡主要部分の地権者で、農業の傍ら画家としても活躍した前代表の故・日暮朝納さんらの呼びかけで生まれた。会員は約130人。地元農業者もいるが、多くは会社員や定年退職者、主婦ら。我孫子市のほか柏、鎌ケ谷、船橋の各市や都内からもやってくる。小春日和の水曜日。根戸城跡の森で、副代表の原田泰夫さん(48)らが、風雨で落ちた枝を拾ったり、下草を刈ったり。定例の作業に精を出した。

 「以前はうっそうとしていた」という城跡は、杉や竹を間伐するなど手入れを重ね、明るい日差しが地面に降り注ぐようになった。木々の間からは、会員らが米やソバ、野菜を育てる田畑、その先に手賀沼が一望できる。

 城跡と道路を挟み、東側の里山の斜面では、温州みかんの収穫も行われた。3年前から植え始めたミカンの苗木は、丸井グループの労働組合が運営する「マルイグループ福祉会」から贈られた。全国各地でボランティア活動に取り組む同会は、トラスト発足時から毎年春に環境ボランティア30~40人を派遣。城跡へ上る階段の整備などに協力し、資材や苗木も寄贈している。

 今年5月、手賀沼トラストの10周年の記念誌「沼のほとり」が刊行された。堆肥(たい・ひ)作りから始める「農教室」や、井戸を掘って冬も水を張る田んぼでの生き物調査、沼のほとりを彩るヒマワリ畑や花ハス田づくり、炭焼き、竹工芸……。さまざまな活動をより多くの人に知ってもらおうと、会員らが手分けして執筆した。その表紙を飾るのは、昨年8月に急逝した日暮さんの描いた手賀沼の風景画だ。

 担い手の柱をなくした日暮さんの農地の維持を支えようと会員有志は任意団体「手賀沼ファーム」を結成。日暮さんの芋掘り園を引き継ぎ、ベニアズマを植え付けた。

 「とれたー」「でっかいなあ」。この秋も、都内の幼稚園児らが連日、収穫体験に訪れ、畑に歓声を響かせた。

 遠藤代表はこう言う。「我孫子の原風景を守っていくには、地域力が必要。手賀沼ファームは、市民が農業に参入する一つのチャレンジだ」(永井啓子)

ユニバーサルデザインって優しい 浜松・砂丘小4年生が文化芸大で学ぶ

浜松市南区白羽町の砂丘小学校の4年生約50人が13日、同市中区中央の静岡文化芸術大を訪れ、障害の有無にかかわらず利用できるユニバーサルデザイン(UD)について学んだ。

 今回の訪問は同小の総合的な学習の一環。3年ほど前から文化芸大を訪問し、教職課程の学生たちから学内にあるUDについて学んでいる。

 児童たちは車いすに試乗したり、階段の手すりに張られた点字シールに触れたりして、UDを楽しみながら学んでいた。

 久野玲奈さん(10)は「思ったより車いすがふかふかだった。ユニバーサルデザインを勉強できて楽しかった」と笑顔。講師役を務めた国際文化学科1年の岩崎航さん(18)は「UD製品に対する子どもたちの知識がとても深かった」と驚いていた。

(出来田敬司)

相武紗季映画初主演作は斬新な“胸キュン”ホラー

相武紗季、待望の映画初主演、溝端淳平共演の映画『NECK』(2010年夏公開)が面白い! 原作者は「煙か土か食い物」など、特異な文体と構成力で知られる作家・舞城王太郎。今回彼は映像化を視野に入れ、舞台用、映画用として、同一モチーフの全く別のストーリーの2本を書き下ろした。さて、その気になる内容は!?

作品のジャンルは、一風変わった“胸キュン”ホラーエンタテインメントとのこと。映画版の主人公で、独自の研究でお化けを作り出そうとする変わった女の子・真山杉奈役に、TV・CM・映画とマルチに活躍する相武紗季。杉奈に恋する大学生・首藤友和役に、同世代から圧倒的な支持を受ける溝端淳平。また、杉奈の幼なじみで、人気作家・越前魔太郎役に平岡祐太、魔太郎担当の美人編集者・赤坂英子役に栗山千明と、豪華なキャストが脇を固める。

監督は、TVドラマ「永遠の仔」「天国の階段」のような骨太な人間ドラマから「ランチの女王」「不機嫌なジーン」などのラブコメまで極めて広い演出領域を持つ白川士(たけし)で、劇場用映画の監督は本作が初となる。映画は11月3日にクランクインし、11月末にクランクアップ、公開は2010年の夏となる予定だ。

また、映画版と同じモチーフ、異なるストーリーで展開される舞台版は、青山円形劇場で2010年2月12日(金)からスタート! 溝端淳平は舞台版でも物語の中心となる4人のうちの1人、酒井役で主演。その他、板尾創路、森崎博之(TEAM NACS)、鈴木浩介と、舞台版にも個性あふれるキャストがそろった。劇作は新進気鋭の竹内佑で、演出はその手腕に定評がある河原雅彦が手掛ける。

映画、舞台と、ふたつの斬新なワールドを繰り広げる『NECK』。それぞれのキャストが織りなす新感覚の胸キュンホラーを早く観てみたい。【Movie Walker】

市営住宅の外階段に女性の腐乱遺体 夫?を逮捕 東京

12日午前2時45分ごろ、東京都八王子市元本郷町の市営住宅4号棟で、「階段に人が倒れている」と男性から119番通報があった。警視庁八王子署員が駆けつけたところ、外階段の3階の踊り場に、女性の遺体があるのを見つけた。

 署員がマンションの駐車場にいた男(67)に事情を聴いたところ、「2、3週間前に妻の意識がなくなったので、きょう部屋から引きずり出した」と話したため、同署は死体遺棄の現行犯で逮捕した。

 同署によると、2人は5階の部屋に住む夫婦とみられる。女性は60~70代で、うつぶせに倒れていた。遺体の一部が腐乱していた。男が自分で119番通報したとみられる。

 同署は女性の死因を調べるとともに、男の言動に不審な点があることから、責任能力を含め慎重に捜査を進めている。

認可保育所の最低基準見直し…問題は解消されるのか

厚生労働省は、国が定める認可保育所の最低基準を見直し、都市部の一部自治体に限って面積基準を緩和する方針を決めた。急増する待機児童の問題は解消されるのか。
Q 保育所の最低基準とは
A 保育の質を確保するため1948年に設けられた。児童福祉法にもとづき、室内の面積のほか、保育士の人数配置などの基準が示されている。

 この最低基準を満たし、都道府県が認可しているのが認可保育所。公立と私立があり、国や自治体の負担と、保護者が払う保育料で運営される。全国に約2万3000か所あり、0~6歳の就学前児童人口の3割にあたる約204万人が入所する。
Q なぜ今、最低基準を見直すのか
A 政府の地方分権改革推進委員会が10月、国による自治体業務の規制を大幅に見直すよう勧告。保育所の基準も対象になった。全国知事会や市長会も、地域の実情に合わせ、保育所の基準を市区町村ごとに決められるよう求めていた。

 地価が高い都市部では用地確保が難しく、保育所の新設が進まない状況になっている。認可保育所への入所を希望しながら入れない待機児童は、今年4月現在で2万5384人。不況による共働きの増加などで、前年より3割も増えた。
Q 基準はどう変わるのか
A 待機児童が多い都市部に限り、保育室の面積基準が緩和され、自治体の判断で決められるようになる。待機児童が解消されるまでの一時的な措置で、東京のほか、横浜、川崎市が検討対象となっている。

 全国一律に規制が撤廃されるのは、園庭の基準。厚労省は、外階段の設置や耐火建築物などに関する規制もなくす方針で、既存の建物や賃貸物件も活用しやすくなると見られる。

 一方、保育士の人数配置や、調理室の設置などについては、国の現行基準が全国で維持される見通しだ。
Q 待機児童は解消されるのか
A 政府は、年内に地方分権改革推進計画を策定し、来年の通常国会で児童福祉法改正を行う方針。その後、各自治体が条例を定めることになり、早ければ2011年度から面積基準が緩和される。これに伴い、自治体が認可保育所の新設や入所枠の拡大を行った場合、待機児童は一定程度解消されそうだ。

 ただ、現場の市区の担当者からは「どこまで基準を引き下げるか、独自に判断するのは困難では」と戸惑いの声も上がる。新たな財源が確保されたわけでもなく、どの程度保育所増設などが進むかは不透明だ。
Q 保育の質は確保されるのか
A 保護者団体などは、「規制緩和はさらなる詰め込みを招く」と反発する。全国社会福祉協議会も、先進諸国の状況と比較した上で「現行より2割以上広い面積基準が必要」との研究報告をまとめている。

 保育所は乳幼児が毎日長い時間を過ごす場所だ。急増する需要に応えるとともに、心身の発達に配慮した保育所整備が望まれる。

 (生活情報部 上田詔子)

(2009年11月11日 読売新聞)

サッカー:ゴン中山に戦力外通告…42歳現役続行希望

 磐田は9日、静岡・磐田市内のクラブハウスで、元日本代表FW中山雅史(42)に対し、来季の契約を延長しないことを通告した。前身のヤマハ発動機時代からの生え抜きで磐田の看板選手だが、若返りを目指すクラブの方針から、戦力外となった。中山はアドバイザー就任を打診されたが、現役続行を強く希望。移籍先を探す方向だ。また、元日本代表DF鈴木秀人(35)も戦力外通告を受けた。

 “磐田のゴン”が、ついに終幕を迎えることになった。この日サテライトの練習試合に45分間出場した中山は、治療を終えると、磐田の吉野社長らに呼ばれ、クラブハウス2階の応接室に入った。約40分後、中山は「なんとなく分かっていたからね」とサバサバした表情で階段を下りてきた。

 クラブからは現役選手以外の形で残留するよう強く要請された。吉野社長は「チームとして新しい方向へ進む時期。功労者の中山君、(同じく戦力外となった)鈴木(秀人)君には感謝しているが選手としては契約できない」とし、磐田の営業活動や後進の指導など幅広く活動するアドバイザーのポストを用意した。

 だが中山は「(現役を)辞めて何をしたらいいかと考えると、やはりサッカーをやること以外に興味はない。クラブからの話はありがたいが、アドバイザーは(元日本代表MF)名波もいるんじゃ(気の利いた)アドバイスなんてできないよ」と独特の言い回しで、揺るがない現役続行への気持ちを明かした。

 筑波大卒業後の90年に当時日本リーグのヤマハ発動機入り。磐田が93年のJリーグ元年に昇格できないことが決まっても残留し、1年間はJFL(当時の2部)でプレー。その年に日本代表で「ドーハの悲劇」を経験した。磐田での選手生活は今年がちょうど20年目。その間J1最多の157ゴールを含め公式戦のゴンゴールは219。42歳になった今季もその人気は衰えず、個人グッズの売り上げはチームトップを維持するなど、磐田にとってはまさに至宝だ。

 今季公式戦出場はここまでナビスコ杯、天皇杯各1試合だけ。柳下監督は「(中山は)体に痛くないところはない」と満身創痍(い)であることを強調し「体がボロボロになる。心情的には引退してほしかった」とも話した。現時点で更新の可能性があるJ1最年長得点と同出場記録は、まだ実現していない。

 中山は「きれいに終わるのは、ここ(磐田)で終わることだと思う。でも僕の現役を続けたい気持ちとクラブの考えはギャップがある。さすがに1年間浪人はできないけど来年の開幕まではオファーを待ちたい。来ないならトライアウトの受験も検討する。自分の気持ちを貫く」。今後は自身初の代理人を立て、42歳での移籍成立を目指す。

 <残りの公式戦特別扱いせず>柳下監督はリーグ戦残り3試合、天皇杯でも中山を特別扱いしないことを決めた。中山にはJ1最年長得点記録がかかっているが「特別なゴンの枠があるわけではない。ここまで来たので、今季のスタイルを変えたくない」と話した。今季のホームのリーグ戦は28日の広島戦(ヤマハ)だけ。同監督は「その間にアピールしてもらい(ベンチ入り)18人に入ったら、試合展開によっては考えたい」と含みも残した。(スポニチ)

定着”アツアツ”の秋 11年目の宇都宮餃子祭り

週末には宇都宮市内の各店に長蛇の列ができ、いまや全国区となった宇都宮餃子。その魅力を発信し、地域おこしにつなげようと7日、「宇都宮餃子祭り」が中心市街地で始まった。今年で11回目。初回2万人だった来場者は年々増え、昨年は11万人(主催者発表)に。大半が市外で、県内はもとより東京、茨城などからも足を運ぶ。秋の風物詩として定着した感がある祭りの風景を報告する。

 午前10時30分。JR宇都宮駅改札。祭り目当ての人たちが臨時案内所でチラシを受け取り、20分間隔の無料循環バスに乗り込んだ。バスはすぐ満杯に。

 祭り会場は3カ所。まちかど広場は同10時すぎには早くも100人ほどが行列。午前11時の開始を前に各店が焼き始め、香ばしいにおいが立ちこめた。

 オープニングセレモニーでは実行委員会メンバーがくす玉を割り、宇都宮餃子会専務理事の平塚康さん(57)が「会が発足して15年。家庭の味が商品に、そして名物になった。今後も価値の高いものを提供したい」と力強くあいさつした。

 出店数11と最も多い二荒山神社境内のバンバ市民広場は、正午には店ごとに長蛇の列ができた。参道階段まで達し、動くのもままならない。初出店という店主は「2日間で8千個用意した。とにかく忙しい」と汗をふく間もない様子。

 祭りの売りは1皿100円のギョーザだ。茨城県牛久市から夫とオートバイで訪れた主婦(45)は「市内の有名店2軒をはしごしてからここに来た。5、6皿は食べたい」。

 日野町通り会場は、30分待ちだった行列が午後0時半を過ぎて1時間待ちに。車座になってほお張っていたサイクリングウエア姿の中年男性3人は「自転車で茨城から75キロ走ってきた。来たかいがあった」

 二荒山神社横の表参道スクエア駐車場には水戸、土浦、大宮、千葉など県外ナンバーの車が多く見られた。祭り会場とは別に、“通常”のギョーザ店にも列ができた。

 東京から電車で友人3人と来た会社員女性(36)は、今年で4回目。3会場と老舗店1店を制覇した。「30個いきました。食べ比べができて楽しいですね」とご満悦。

 7日の来場者は約4万5千人。祭りは8日も行われる。

卒業記念事業に地域材の羽目板

山ノ内西小学校で30日、卒業記念事業として6年生31人と保護者が中心となって、同校昇降口周辺の廊下や階段に地域材の羽目板を設置した。校舎内に木の温もりが感じられる空間が広がり、作業後には小学校生活の思い出として「明るくなった。木の香りもいい」と喜んだ。

 森林づくり県民税を活用した「木育推進事業」の一環で、材料は佐野山林の除間伐で発生したスギ。地域の大工さんが事前に施工した下地に、6年生とその保護者が中心となって、先生、町、県職員のサポートを得ながら、金づちでくぎを打ち込み羽目板を固定していった。

 用意された羽目板は厚さ15ミリの4メートル×12センチに製材された78枚。これをちょうどいい長さにカットしてもらい使用。木材の裏面には、氏名やそれぞれ思い思いメッセージを書き込んだ。(

小中生のユニーク発明一堂に

発明協会県支部は4日まで、甲府・山交百貨店5階特設会場で第36回県児童生徒発明くふう展を開いている。
 県内の小中学生が出品した約200点を展示。腰掛けると電気が点灯し、立ち上がると消えるいすや、ソーラー電池を使った靴乾燥機など、省エネをテーマにした作品が多く並んでいる。
 初日の30日は審査会が開かれ、審査員17人がアイデアや出来栄えを評価。最優秀賞には、モノレールを階段に取り付け、車いすのまま昇降できる山梨大付属中2年の間渕央子さんの「The ウィルチェア モノレール“simple”」が選ばれた。