散歩道:横断歩道橋の命名式--古河 /茨城

古河市中田の国道4号線に完成した横断歩道橋の愛称が、同市立第四小学校(池ノ谷秀夫校長、児童552人)のアイデアで「クローバー歩道橋」に決まり、31日に命名式が行われた。今春卒業した児童25人らも参加し、記念に四つ葉のクローバーシールを張り付けた。

 命名式に参加した大久保理友さん(12)は「階段が緩やかで、自転車も通れるのがうれしい」と話していた。

 国土交通省関東地方整備局宇都宮国道事務所が、地域に親しまれる歩道橋にしたいと愛称を通学区域の同校に依頼。幸運の印とされる四つ葉は、同校の象徴であることから命名された。【宮本寛治】

ゲリラ豪雨、水位上昇警報 

甲府・相川 2ヵ所に初設置 

 短時間に多量の雨が降る「ゲリラ豪雨」により発生が懸念される河川での水難事故を防ごうと、県は河川の水位が上昇する恐れが出たときに警報を発する装置を甲府市内の相川に整備し、1日から運用を開始した。県内での整備は初めてという。
 山間部から甲府市街地へ流れ込む相川は勾配こうばいが急で、雨が降り始めてから水位が上昇するまでが比較的早いという。一方で、階段を設けるなど川に親しめるような施設整備も進めてきたことから、小学校近くに位置する同市美咲2丁目と塩部1丁目の川沿いの2カ所に装置を整備した。
 県治水課によると、警報装置は甲府地方気象台の予報システムと連動。中北地域に大雨注意報や洪水注意報が発令されると、自動的に赤色灯が点灯。スピーカーから「危ないですから川に近づかないでください」との音声を流し、川から離れるよう注意を促す。
 相川のほか、県は本年度に南アルプス市内を流れる滝沢川への整備も計画している。来年度以降も、勾配が急な河川に警報装置の整備を進めていくという。
 ゲリラ豪雨による水難事故では、2008年7月に神戸市の河川の急激な増水で小学生ら5人が死亡する事故が起きている。

金づちで上司殴る!47歳不満爆発、社内で待ち伏せ背後から

上司の頭を金づちで殴って殺害しようとしたとして、警視庁中央署は31日までに、殺人未遂の疑いで通信機器メーカー「ユニデン」主任の上野厚容疑者(47)を現行犯逮捕した。逮捕容疑は、自宅から持参した金づちで男性部長(58)の頭部を背後から数回殴った疑い。上野容疑者は「仕事のことで口うるさく注意され恨みに思っていた」と容疑を認めているという。

 毎日口うるさくどなられ、休暇もくれずに働かされたことにキレた社員が、上司を金づちでボコボコに殴った。

 逮捕容疑は3月30日午前8時15分頃、中央区八丁堀2丁目の同社本社ビル内の階段で、出勤してきた男性部長の頭部を背後から金づちで数回殴打した疑い。部長は頭部を数針縫う全治2週間の軽傷を負ったが、命に別条はなかった。倒れている部長を発見した女性社員が110番通報。上野容疑者は約15分後に駆け付けた捜査員に逮捕された。

 中央署によると、凶器の金づちは上野容疑者が自宅から持参。長さ25センチほどの鉄製で、一般的な木工用のものだという。

 上野容疑者は、部長が普段から健康のためにエレベーターを使わず、9階建てビルの上階まで階段を利用して上っていた習慣を把握していた。階段を上って出勤する部長を待ちぶせし、「おはようございます」とあいさつしてすれ違うと、すかさず振り向き、後ろから上司の後頭部めがけて金づちを振り下ろして襲いかかったという。

 同署によると、被害者は上野容疑者の部署の直属の上司に当たり、3月から共に働いていたという。動機について、上野容疑者は「普段から毎日のように仕事のことで口うるさく注意されて、恨みに思っていた」と供述。「有給休暇もくれず、死んでも構わないと思った」と、会社内の待遇面での不満から殺意を抱いたことを認めている。

 同社は「ユニ電子産業株式会社」として1966年に設立。コードレス電話、トランシーバーなどの通信機器メーカーとして、90年に東証1部上場した。06年には、プロ野球・ヤクルトスワローズとスポンサー契約。昨年まで、神宮球場の外野フェンスに同社ロゴが飾られていたことでも知られる。

 同社広報担当者は「小さい会社なので、何か異変があればすぐ分かる」と、上野容疑者と部長男性との間での確執などはないとの認識を明らかに。社員同士のトラブルに関して「会社の中で起こったことなので、今後のためにもよく調査していきたい」と話した。

大阪・天王寺区刺殺、隣人の69歳逮捕…容疑で大阪府警

大阪市天王寺区のマンションで23日未明、住人の無職岡田弘さん(57)が刺殺体で見つかった事件で、大阪府警捜査1課は30日、隣室に住む知人の無職木村勇容疑者(69)を殺人容疑で逮捕した。「以前から騒音や金銭の貸し借りを巡ってトラブルになっており、我慢できずに殺した」と供述している。

 発表によると、木村容疑者は23日午前1~2時頃、岡田さん宅前の通路で、刺し身包丁(刃渡り約30センチ)で岡田さんの腹部を刺して殺害した疑い。岡田さんは刺された後、非常階段で逃げたが、1階の出入り口付近で力尽きたという。

 府警によると、木村容疑者は30日夕、自宅から「自分が犯人だ」と110番し、駆け付けた捜査員に血痕が付着した包丁を提出。調べに「岡田さんが部屋で騒ぎ出したので呼び出し、通路でもみ合いになった後に刺した」と供述している。

(2010年3月31日 読売新聞)

大階段の段数は?…宝塚歌劇検定に4500人

宝塚歌劇団が監修した「第1回宝塚歌劇検定」が28日、東京や大阪など3会場で行われ、計約4500人が挑戦した。

 4年後の宝塚歌劇創設100周年に向けファン層を広げようと、初めて実施。受験者の約9割が女性で、大阪府豊中市の大阪大豊中キャンパスでは2、3級を計約1800人が受験。「宝塚大劇場の大階段の段数は?」「今年は宙(そら)組が創設されて何年目?」など、歌劇の歴史や過去の名作に関する60問に、マークシート方式で解答した。

 3級は7割、2級は8割以上の正答率で合格。9月に予定する第2回では2級認定者を対象にした1級も行う。

 奈良県広陵町の主婦、下村ひろみさん(49)は「『ベルサイユのばら』初演以来の熱烈なファン。数字や年号に弱く、自信がない問題もあったが、どうにか合格ラインはクリアできたと思う」と話していた。

(2010年3月29日 読売新聞)

バリアフリー:長崎市議場などをNPOが検証 階段、トイレなど改善必要 /長崎

施設のバリアフリーを検証・提言するNPO「ワクワーク・ながさき」(水本恵里子代表)は25日、昨年11月28日に実施した長崎市議会議場などを検証した結果を、長崎市に報告した。「改善が必要」としたのは市議会棟や増築棟のトイレや手すりなど17カ所に上った。

 同NPOはこれまで、JR長崎駅や長崎地裁など公共施設9カ所を検証。長崎市議会議場などについては、車椅子利用者や弱視者の会員ら24人が実際に建物内などを歩いて調べた。

 報告書は▽階段の配色が不鮮明で、弱視者には段差が判別しにくい▽点字誘導がなく、視覚障害者は傍聴が困難▽階段が急こう配で、段差も大きい--などを指摘。特に同NPOが「重大な問題」としたのは、傍聴席に行くには階段を使うしかなく、車椅子利用者は議会傍聴が困難なこと。「議員の安全確保が問題だが、1階議場の一部に車椅子席を設けられないか」などを提案した。

 水本代表は「すぐに改善できるところもある。誰でも傍聴できる市議会を目指してほしい。職員も車いすやアイマスクなどを使って体験してみては」。市財産活用課は「古い建物だが、今後どういうことができるか検証結果を参考にしたい」と報告書を受け取った。【蒲原明佳】

【シネマ通信簿】「誰かが私にキスをした」

堀北真希が演じるヒロインと3人の男子学生との四角関係を描いたラブストーリー。前作「カンバセーションズ」が2005年の東京国際映画祭で審査員特別賞などを受賞したアメリカのハンス・カノーザ監督が、東京のインターナショナルスクールを舞台に斬新な映像手法で撮った意欲作だ。

 ナオミ(堀北)は学校の階段から落ちて4年間の記憶を失う。脳裏に映し出されるのは顔の見えない誰かとのキスの映像。自分は誰に思いを寄せていたのか…。松山ケンイチを相手に濃厚なキスシーンを演じるなど、堀北が大人の女優への脱皮を果たした転機になった作品といえるだろう。27日、全国公開。2時間4分。(徳)

けがから29年夢の教師に…48歳井手さん、佐賀大卒業

転倒事故で右半身の自由が利かなくなったため一度は退学した佐賀大に22年ぶりに再入学した井手千佳子さん(48)(唐津市相知町)が24日、同大文化教育学部を卒業した。4月から、家庭科の非常勤講師として夢だった学校教諭になる予定で、「命の大切さを伝えたい」と目を輝かせている。(本部洋介)

 長崎県立島原高を卒業した井手さんは1980年、教諭を目指して当時の佐賀大教育学部に入学した。養護学校教員養成課程に所属し、サークルに入って友達も作った。

 しかし、81年12月、家庭教師のアルバイトの休憩中、誤って転倒。柱で頭を打って意識不明となった。2週間ほどで意識が戻り、懸命のリハビリのかいもあって83年春に復学したが、右半身が思うように動かない障害が残ったため、その半年後に退学した。

 84年、大学時代の先輩の小学校教諭、倫光さん(50)と結婚。子供2人を育てながら、パソコンを学び、市役所や企業で期間限定の事務などの仕事をこなせるようになった。

 教諭への情熱も徐々に戻り始め、長女のちひろさん(24)が2004年に佐賀大文化教育学部に入学したことや、倫光さんが応援してくれたこともあり05年、興味があった家庭科の免許が取れる文化教育学部人間環境課程に再入学した。

 大学では障害のせいで歩くとすぐ息が切れたが、自分の子供と同世代の同級生らが手を引いてくれたり、階段を上る際に肩を貸してくれたりした。授業では握力があまりない右手でペンを握り、左手で固定しながらノートを取り、5年かけて卒業に必要な単位を取得。けがから29年を経て、念願の教員免許を手にした。

 この日は、同大大学院教育学研究科に進んでいたちひろさんも学位記授与式を迎えた。佐賀市内で大学、大学院一緒に行われた式典に母子そろって臨んだ井手さんは、終始笑顔。けがをしたため袖を通せなかった成人式用の振り袖姿で出席し、「同級生や家族のおかげで卒業できた。子どもたちに一人ひとりの存在の大切さを伝えたい」と声を弾ませていた。

(2010年3月25日 読売新聞)

凌雲寺跡:大内義興の墓所、発掘調査説明会 /山口

室町時代の武将、大内義興や妻の墓所があるとされる山口市中尾の凌雲寺跡で22日、山口市教委による第1次発掘調査の現地説明会があった。調査では15世紀末から16世紀中ごろとみられる遺構や瓦・土器などが発見されており、地元住民ら約40人が熱心に説明に耳を傾けた。

 同寺は、義興の戒名が「凌雲寺殿傑叟義秀(けっそうぎしゅう)」であるなど義興の菩提(ぼだい)寺とされているが、宗派や廃絶時期など不明の部分は多い。

 市教委は07年9月に跡地の地下探査を実施し、今年2月上旬から20カ所で発掘調査していた。約1000点ほど出土した遺物の中には、大内氏の家紋「大内菱」が意匠されたとみられる瓦もあり、大内氏ゆかりの寺であることが裏付けられたという。同市後河原の臨時職員、山田圭子さん(51)は「凌雲寺の建物は伝説でしかなかったが、階段などがあったと説明を受けて感動した」と話し、今後の調査に期待を寄せた。

〔山口版〕

昭和初期の神足小 回想録に

学校の古い歴史を知る長老たちの回想録をまとめようと、京都府長岡京市神足の神足小でこのほど、70~80代の卒業生を招いた座談会が開かれ、参加者が旧友との写真などを手に思い出話に花を咲かせた。学校側は座談会の内容を冊子などにまとめ、次世代に伝えていく。

 同小は1873(明治6年)年創立。1934(昭和9)年の室戸台風で校舎が倒壊し、3年後に現在地に移った。学校側が、当時の様子を知る卒業生に、語り部として学校の歴史を語り合ってもらい、資料として保存しようと座談会を企画した。昭和12~16年に卒業した地域住民10人が集まった。

 卒業生たちは、岡花秀樹校長らを前に、室戸台風について、「階段が左右にゆれた」「校庭に逃げたが、雨や小石が飛んできて立っていられなかった」などと生々しい体験を紹介し、「天災というよりたたりという時代だった」などと苦笑。豪雨でたびたび川がはんらんし、水害に遭った地域の歴史を語った。

 また、1学年男女1クラスしかなく、定刻の汽車の到着で授業の終了を知った当時の学校生活や、教育勅語の思い出などを語った。遠足で京都市山科区の大石神社まで歩いたり、向陽小と運動会で競い合ったことを懐かしそうに振り返った。

 長谷川修さん(86)は「学校のことを考えるいい機会。わたしらより前のことはもう分からないが、今のうちに自分たちが知っていることを話しておければ」と話していた。